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企画展「草津から六合へ 冬住みの里モノがたり」チラシ [PDFファイル/3.09MB]
令和6年4月20日(土曜日)~8月28日(水曜日)
(うち6月20日(木曜日)~28日(金曜日)は展示替えのため休室)
江戸時代より湯治客でにぎわってきた草津温泉は、標高1200mの高所にあります。暖房設備のない時代、冬になると積雪も多いため客足も途絶えてしまうことから、草津の人々は温泉宿を休業し、春まで麓の前口村や小雨村(現中之条町、旧六合村)などに戻って生活しました。温泉場から8kmほど下った小雨村(標高800m)は比較的暖かく、冬の間に酒や味噌、醤油や凍み豆腐などをつくり、夏の準備をしました。この慣行は「冬住み」と呼ばれ、明治30年まで続きました。
小雨の市川家にある二棟の蔵には、草津で湯宿を経営していた当家由来のモノ資料が数多く保管され、「冬住みの里資料館」として展示・公開されてきました。本企画展では、それらの収蔵品の一部を展示し、草津を訪れた著名人との交流や「冬住み」という文化について紹介しました。
写真 草津温泉を訪れた文人たち(岡倉天心・横山大観)/大正時代
三つ折り財布(横山大観が描いた「朦朧体」技法の絵柄)/大正時代
蘭ノ図(渡辺崋山 画)/江戸時代末期
・ギャラリートーク(展示解説)