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当館の常設展は、旧吾妻第三小学校の校舎内(本館)を2階から1階の順に見学していただくコースとなっています。
吾妻に生息する野鳥と動物の剝製、中之条盆地が海や湖(古中之条湖)だった頃の化石や鉱物などを展示しています。
縄文・弥生時代の石器や土器をはじめ、様々なものをモチーフに造形されたユニークな土偶、祭祀や呪術に関係する勾玉や耳飾などを展示しています。国の重要文化財にも指定されているハート形土偶(東吾妻町郷原出土)が一番の見どころです。
石の塔古墳・名久田8号古墳から出土した多種多様な副葬品(武器や馬具等)、まだお寺自体が珍しかった頃に建立された金井廃寺と天代瓦窯跡の古瓦、律令制時代の吾妻郡衙(郡の役所)との関係性を示す銅印・奈良三彩陶器・墨書土器などを展示しています。
中世仏教と山岳信仰(修験道)の美術・思想を体感できる板碑・懸仏・仏神像や、戦国時代の真田氏による合戦・統治に関する古文書や武具などを展示しています。国の重要文化財に指定されている日向見薬師堂の資料は、大変貴重な展示物となっています。
沼田真田氏による藩政や市場町中之条の誕生、天明3年(1783)の浅間山大噴火(浅間焼け)の被害・復興状況、高野長英に育てられた吾妻蘭学の歴史を紹介するため、古文書・絵図・古記録などの様々な資料を展示しています。
幕末の小栗上野介と、明治維新後の中之条町や吾妻郡における、政治・経済・産業・軍事に重点を置いた展示・解説をしています。地租改正の実際の様子が描かれた絵図(町指定重要文化財)は、全国的にも大変珍しい展示品です。
戦争の時代から昭和58年(1983)開催の「あかぎ国体」までの中之条町を、多数の写真と資料により紹介しています。
なつかしい小学校の2人掛けの机と椅子を設置し、温もりのある空間を再現しています。教科書の変遷や明治時代以降の学用品・子どものおもちゃなどを展示しています。
町内で盛んに行われていた農業・林業・養蚕業などの生産業と、一昔前に家で実際に使われていた生活に関わる民具を展示しています。
町の人気観光地である四万温泉・沢渡温泉の歴史と文化を知っていただくため、温泉絵図や絵馬などを展示しています。
中之条町出身の水彩イラスト画家、鈴木ひでさんが描いた絵手紙を展示しています。戦時中から昭和・平成時代にかけての情景、出来事、世相が鮮明かつポップに描き出された未来の貴重資料です。