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02 6番 佐藤力也議員 令和6年9月定例会議一般質問
〇6番(佐藤力也)皆様、こんにちは。佐藤力也です。議長の許可をいただきましたので、令和6年9月定例会議におきまして、一般質問を通告のとおり質問をさせていただきたいと思います。
さて、まずその前に、6月議会の一般質問の冒頭の挨拶として不適切な発言をしてしまい、貴重な質問時間を浪費し、それが一因として予定していた質問が全てできなかったことにつきまして深く反省し、不快に感じた町民の皆様におわびし、今後同様なことが起きないように細心の注意を払う努力をすることをお約束申し上げまして、質問に入りたいと存じます。大変申し訳ございませんでした。
それでは、質問に移りたいと思います。よろしくお願いいたします。本日の質問は3項目、中之条ビエンナーレについて、そしてまちなか商店街活性化について、最後が中之条グローバル・フード・デザイン・コンペティションについてという3つになります。それではまず、1番目の中之条ビエンナーレについてご質問をさせていただきます。
〇中之条ビエンナーレについて
時の経つのは早いもので、過去最高の来場者数を記録したビエンナーレ2023から約1年が経とうとしております。中之条ビエンナーレは、アーティストの活躍はもちろん、実行委員会、運営委員会、そしてボランティアスタッフの方々をはじめとする大変多くの方々の献身的な努力によって回を重ねるごとに成長し、町経済における波及効果をはじめ地域の活性化、伝統文化の継承などにも大きく関わる貴重な文化資源、財産になるのではないでしょうか。
来年で10回目の節目を迎えますが、駐車場不足やボランティアの人手不足、インバウンド対策など目の前の様々な課題を克服し、さらなる効果を発揮し、また持続可能なイベントにしていくために町では今後どのような取組を考えているのでしょうか。また、経済効果を図る上で重要な来場者数の目標数値の設定などはされているのでしょうか。ビエンナーレ2025開催までちょうど残り1年となった今、改めて町長のお考えをお伺いいたします。
〇議長(安原賢一)町長
〇町長(外丸茂樹)それでは、佐藤力也議員のご質問にお答えをさせていただきます。
ビエンナーレについてのお尋ねでありますけれども、中之条ビエンナーレは里山ふるさと美術祭として平成19年より始まり、その前身は平成10年に開校した吾妻美学校でありまして、中之条町、中之条町ビエンナーレ実行委員会、中之条町ビエンナーレ運営委員会が主催する2年に1度の現代アートの祭典でございます。中之条町の認知度や競争力強化を目指したブランディング化や住民の文化、芸術意識、コミュニティー意識の向上を狙った地域活性化、交流人口の増加による地域経済への活性化を目的といたしております。
来場者の増加につきましては、移住者の増加に見られること、達成度は非常に高いと思っております。平成19年度の第1回開催は4万8,000人でありましたが、令和5年度昨年度の第9回開催では48万人と10倍の延べ入場者となっており、認知度、地域活性化に大きな貢献を果たしているものと認識をしているところでございます。
また、経済効果の変遷につきましては、平成19年度の第1回開催は約3,000万ぐらいだっただろうと。しかし、令和5年度の第9回開催では4億4,000万との試算でございます。約15倍に達成しているものと思われますので、この中之条ビエンナーレは十分にその目的を達成していると認識をいたしております。
〇議長(安原賢一)6番、佐藤さん
〇6番(佐藤力也)ありがとうございました。今町長より中之条ビエンナーレの当初目的の達成度、非常に効果を上げているという答弁をいただきました。まさに私もそのとおりだと思っております。
昨年の令和5年度の12月定例会議におきまして、このビエンナーレにつきましては来場者や町民の皆様からいただいた問題点について何点かご指摘をさせていただきました。また、その後も町民の方から様々な意見を頂戴をいたしました。その中でやはりよい点ばかりではなく、課題となる駐車場不足のお話もまた再度持ち上がってきたり、いろいろな意見が出たのですけれども、12月の定例会議のときにもお話しさせていただきましたが、アンケート調査を通じてやはり数多く出てきたのが作品の展示会場が近くにあるかないかというところで、大きく町民の方の意識も変わっているのかなと感じたところでございます。
そういったところ、これから一人でも多くの町民にビエンナーレが愛されて、またさらなる発展を期待したいと考えた上で町内の飲食店や観光業のお店を中心に実態調査を独自に行ってまいりました。そのアンケート調査の結果というところをここで大きくかいつまんで報告させていただいて、今後の検討材料にしていただければいいかなと思いますので、よろしくお願いいたします。
このアンケート調査ですけれども、町内約280件の飲食店、観光業を中心とした事業者様に協力を依頼いたしました。結果、266件の事業者様に回答をいただきました。
質問内容は、至ってシンプルです。ビエンナーレ開催時の集客、売上げが通常時と比べて増えたかどうか。そして、もう1つ、ビエンナーレを今後も開催したほうがよいかどうかという2問です。結果ですけれども、まず最初のビエンナーレの開催時の集客が通常時と比べて増えたかどうかという質問に対しての答えです。1.大きく増えたが19件、2.増えたが71件、3.変わらないが156件、4.無回答が14件ということになりました。1.大きく増えた、増えたというところ、合計で80件あるわけですけれども、この大きく増えた、または増えたと答えた事業者様は、飲食店や観光地がさすがに多かったです。また、近隣に作品の展示会場があるお店というところもかぶってきます。3の変わらないというところですけれども、156件あったのですが、なるべく多くのアンケート、サンプル取りたいということで、若干このビエンナーレとは仕事的にあまり関係ない職種の事業者様にもアンケート調査を依頼しましたので、そういったところで仕事的に関係ないというようなところでも数字が上がってきたのかなと思っておりますが、いずれにしても作品展示会場が近くにあるかないか、それが売上げに直結するといった結果が顕著に出たアンケート結果となりました。
続きまして、2番目のビエンナーレを今後も開催したほうがよいと思いますかというアンケート調査の結果でございます。1.思うが193件、2.思わないが4件、3.どちらでもよいが56件、無回答が23件でございました。こちらは、ビエンナーレを今後も開催したほうがよいという意見が圧倒的に多かったということでございます。ビエンナーレに直接お店の売上げが関係ない事業者様であってもやはりにぎわい創出であったり、ビエンナーレが中之条町にとって大事なイベントに成長してきたということで、これらも続けていったほうがいいのではないかという意見がさすがに多かったです。
ただ、一方でそれ以外に細かい意見もたくさんいただいております。その中でやはり多かったのが駐車場問題、ぐるりんバス等の移動手段の問題です。そういったところは、12月でも町のほうでも把握しているというお話を答弁でもいただいておりますので、そういったところを今後も検討し、改善していっていただきながらビエンナーレがよりよいものになるように進めていっていただければいいのかなと思います。よろしくお願いいたします。
1つだけ、少数意見なのですけれども、ちょっと心に刺さるといいますか、何とかしてあげたいなと思うご意見がありましたので、紹介させて、ビエンナーレに対する質問は終わりにしたいと思うのですけれども、12月の一般質問のときにやはり会場が近くにないとお客様が来てくれないというようなお話もあったのですけれども、飲食店をされている方で、キッチンカーが、町外の方が来られて、お金をもうけて帰ってしまうと。私はボランティアで一生懸命頑張っているのに、そういった恩恵が受けられないのはとてもさみしいという意見がございました。
そういったところは何とか町にお金が落ちるような仕組みづくりというところを再度検討していただきたいなと思います。ぜひよろしくお願いいたします。
以上でビエンナーレに関する質問は終わりにしたいと思います。来年の2025年の10回目成功を祈念してこの質問は終わりにしたいと思います。
〇まちなか商店街の活性化について
続きまして、2番目の質問に移りたいと思います。2番目の質問、まちなか商店街の活性化について質問をさせていただきたいと思います。まちなか商店街の活性化についてですけれども、3月の定例会議の一般質問におきまして、つむじ店舗利用者の募集についての質問をさせていただきました。そこでは、3件の募集に対して7件の要望があったということで、新規に起業される方が多いというところでびっくりしたわけでございますけれども、つむじのところだけを見れば町の中はにぎわっているようにも見えますけれども、中之条中央商店会、伊勢町睦会、下之町振興会から成る中之条まちなか商店街は、本当にかつてのにぎわいはなくなってさみしいものになってしまっております。特にコロナ禍で家での暮らしというのですか、飲食店さん、特に夜の飲み屋さんとかそういったところは家飲みをする人だったり、そういったところが原因で本当にさみしい状態が続いているのかなと思います。
昨年12月に4年ぶりに開催されたまちなか5時間リレーマラソン、何回も何回も参加されているランナーの人もだんだん町がさみしくなっていくよねと、音楽もなかったので、とてもさみしく感じたといった意見も数多く聞かれました。それほどにさみしくなってきているのかなと思います。10年後、そしてさらに20年後には何件の店が残っているのでしょうか。何か手を打たなければ、残念ながら今よりも深刻な状況になることは容易に想像できます。まず、その原因は何なのか、特定することも大事だと考えます。そして、効果的な策を講じなければなりません。
そこで、町長にお尋ねします。中之条まちなか商店街の衰退の原因は何だとお考えでしょうか。そして、町ではこれまでにその原因を克服すべくどのような対策を講じてきたのでしょうか。また、今後どのような取組を考えているのかお伺いいたします。
〇議長(安原賢一)町長
〇町長(外丸茂樹)まちなかの商店街の今までの取組、あるいは成果、そしてどうしてこういう状態になってしまったのだろうかというお尋ねでありますけれども、いずれにいたしましても全国各地区の商店街、なかなかいろんな問題、人口減少、あるいは少子高齢化、こういった波が大きな原因なのではないかと私は捉えておるのですけれども、どうしても中之条町ばかりではなくて、今まで栄えてきた商店街が衰退をしていく、シャッター街になる、こういう事例は全国各地にあろうかと思います。
中之条町もそういった中におきましていろいろな施策を講じてきたというふうに理解しておりますけれども、これまでの町の取組についてご紹介をさせていただきますけれども、まず町内事業者の経営の安定化のため、小口資金融資による運転資金や設備資金を確保し、小口資金融資を利用する事業者の負担軽減のため、保証料補助や利子補給等の助成事業を実施してございます。
また、商工会への助成や各商店会の組織育成に対する助成を行うとともに、街路灯の電気料やお客様用トイレ及び商店街駐車場の維持管理に対する補助を行ってございます。町内事業者の育成と経済の活性化を図ることを目的とした住宅リフォームへの補助や事業継続への支援として店舗などの改修や事業継続に必要な備品購入に対して補助金を交付してまいりました。
あとそれから、空き店舗が増えてくるわけでありますけれども、空き店舗を活用した起業者へのチャレンジショップ出店支援事業補助や商店街のにぎわい創出と町内事業の活性化に努めるとともに、新たに雇用促進を含む起業支援事業補助を実施し、産業の振興と活性化を図ってまいりました。
また、商工会が行うプレミアム付商品券発事業へ補助を行い、地域経済の活性化と町民への生活支援を実施してまいりました。成果については、各年度ごとにおいて増減はございますが、ほぼ同様な件数で推移をしておりますけれども、事業継続補助金、チャレンジショップ出店支援事業補助金、企業支援事業補助金につきましては増加傾向にあることからも、まちなか商店街はもとより町の全体の活性化に一定の効果があったのではないかと思っております。
いずれにいたしましても、佐藤議員おっしゃるように中之条町も様々な施策を講じて出店していただく方、あるいは今事業を継続していただく方、こういった方々に下支えをして支援をしていこうということで、なかなか特効薬的なものはございませんけれども、粘り強く、そして持続的にやっていければと、このように考えておりますので、よろしくお願いいたします。
〇議長(安原賢一)6番、佐藤さん
〇6番(佐藤力也)町長からこれまでの施策についてご説明をいただきました。この商店街の活性化というところ、本当に重い問題かなと思います。行き着くところ、やっぱり人口減少問題にぶつかってしまうのかなという部分も多々ございます。しかしながら、やはり少しずつでも粘り強く改善していくという今の町長のお言葉どおり、何らかの手をひとつずつ打っていくということも必要なのかなと思います。
これまでの町の施策に加えて、私が必要と考えているのが、以前からも町にはお願いをしております地域通貨、電子マネーの導入についてでございます。
この地域通貨、電子マネーの導入を町に提案をしてから4年の月日がたちました。4年前は、全国でも2、3件しか実施例がない状況でした。もちろん群馬県ではゼロ件でした。その後、年を重ねるごとにキャッシュレス決済の普及と比例して導入する自治体が増え、県内でも少なくとも12の市町村が現在運用されております。新型コロナウイルスの影響で非接触での支払い方法としてキャッシュレス決済を推進する国の補助金がついたのもその理由の1つかなと考えます。
アフターコロナ時代になっても順調にその数が増えてきており、最初の提案の際に、まだ伊能町長の時代でしたけれども、町でも今後検討していくという答弁をいただいてから何回か進捗状況を答弁いただきました。
このキャッシュレス化というところをやらないと地域通貨の発展にはつながらないということで、なかなかお店の方の高齢化によってキャッシュレス決済の導入が難しいというお店が多いということで、なかなか話が進まないという話も聞いております。
がしかし、携帯電話、スマートフォンがだんだん普及していったように、このキャッシュレス化というところも日本全国一定の割合でどんどん進んでおりますし、50代、60代、70代といったところもどんどんキャッシュレスの決済を行っておるわけでございます。
そういったところで今後の見通しというところでこのキャッシュレス決済の普及、そういったところを町がリードしてやっていき、そして地域通貨、地域電子マネーの導入というところを入れて、これからは町民の利用だけでなく、町外からの交流人口の方の利用というところも考えつつやっていくのがいいのかなと思いますので、今もし町がどういった状況でこの地域通貨、電子マネーの導入について考えておられるのか、進捗等もしございましたら見解をお願いいたします。
〇議長(安原賢一)町長
〇町長(外丸茂樹)佐藤議員の地域通貨についてのお尋ねでありますけれども、地域通貨を含む電子マネーにつきましては、令和5年3月の定例会における佐藤議員からの一般質問におきまして「引き続き継続的に検討する」とお答えをさせていただきました。
町でも昨年度中小企業・小規模企業振興のためのアンケート調査を実施をさせていただきました。198の事業者から回答をいただきました利用者の皆様の声に耳を傾け、内容を検討し、今後も商工業の振興に取り組んでまいるという所存でありますけれども、先ほど申し上げました令和5年度において実施した町内の中小企業のアンケートの調査におきまして、キャッシュレスにつきましてもご意見を伺っております。
回答の7割はキャッシュレスを未導入であり、導入していないとの回答をした6割の方が導入をしたくないと回答をしている状況であります。決済手数料高い、それから個人商店なのでニーズが少ないなどといった課題に対し不安も多くあるようでございます。
一方でQR決済のキャッシュレス決済は、便利で多くの方が利用されており、今後も町内においても徐々に普及は拡大するものと考えておりますけれども、未来戦略ミーティングにおきましてもデジタル地域通貨を導入して地域内消費を促進する仕組みづくりが必要ではないかというご提案もいただきました。
デジタル通貨、地域通貨は大手のキャッシュレス決済とは異なり、使用できる範囲が地域に限定されるため、地域経済の活性化や地域コミュニティーの活性化も見込まれる一方で、利用者の利便性が劣り、利用が進まず休止や廃止となっている、持続できないケースも見受けられます。
デジタル通貨は、システム費用や事務費用において運営の方法は異なりますけれども、費用が年間数百万以上は必要となることから利用が進まない、こういう状況は収益性の課題が大きいというふうに考えております。デジタル通貨の導入にあたっては、町内におけるキャッシュレス決済の浸透と地域通貨導入による地域経済の活性化に資する仕組みづくりが重要であり、現時点では喫緊にデジタル地域通貨を導入する予定はございません。
しかし、町内におけるキャッシュレス決済の浸透を踏まえつつ、町としても行政窓口でのキャッシュレス決済の拡大などの取組を推進し、導入については引き続き検討をしてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願い申し上げます。
〇議長(安原賢一)6番、佐藤さん
〇6番(佐藤力也)答弁ありがとうございます。引き続き粘り強くこの問題は私も導入に向けてやっていきたいなと思っております。
中之条町単体で厳しいという部分はもちろんございますので、そういったところはやっぱり広域連携というところで近隣の町村との連携も考えて視野に入れつつご検討いただければと思います。よろしくお願いいたします。
続きまして、この商店街の活性化についてのもう一点、提案というところでお話をさせていただきたいと思います。
どんな案かと申しますと、近隣で言いますと片品村がやっている事業なのですけれども、就学資金返済支援ということで、大学等卒業後に村へ定住した際に奨学金を借入れしていた方に対しての返済した額の3分の2を支給するといったような、そういった定住策でございます。
片品村では、こういった形を取っているのですけれども、私が今回まちなか商店街の活性化というところでやっていただきたいなと思っているところは、事業承継といった部分、まちなか商店街にも飲食店や様々な店舗さんとかがございます。そういったところの跡継ぎが帰ってきやすいような支援、制度というのを創設をしていただきたいなと思います。今でも奨学金とかそういったところで、所管なのであまり言えないのですけれども、制度があると思うのですけれども、それは一律に公平に平らにどなたでも使えるような、一定の基準を満たせばいい制度なのかなと思いますが、これからはその職種に特化してといいますか、例えば中之条町これからどういったところが町を支えていくのかといったところを考えたときに農業だったり、観光だったり、もちろんまちなかの飲食店さんだったり、そういったところ、非常にこれから残っていってほしい、残っていかないと町づくりのためには大変なことになる、必要だと思われるところ、そういった職種に特化した補助金の創設というところをやっていただければなと思っております。優遇率をほかとは差をつけるですとか、そういったところもこれからの町づくりに必要なのかなと思います。
特に中之条町は何が武器なのかといったところを考えたときに、町長今子育て支援を一生懸命力を入れてやっていらっしゃいますけれども、それはやはり子育てをする親だったり、そういったところへの、子どもを育てるための支援なわけなのですけれども、では何のために子どもを育てるかといったときにどういった大人になるために子どもを育てていくのか。結果最終的に町にとってどういう人材になったら町がよくなるのか。帰ってきていただけるのかといったところの施策も考えるのがこれからは大事になってくるのかなと思います。
長年をかけて減少した人口ですので、そんな急には戻らないと思います。先ほど町長も粘り強くという言葉をおっしゃられていましたけれども、そういったところで本当に10年後、20年後とか、そういった先を見て種をまいていくということも大事なのかなと思います。ですので、今後中之条町がどういう人材がまた帰ってきて町を盛り上げてくれるのだろう、そういった人材に対する投資という言い方が合っているか分かりませんけれども、そういった補助金の創出、設立というところをぜひ検討いただきたいなと思います。
これは、要望、提案ですので、ご検討いただければと思います。よろしくお願いいたします。もし見解がございましたらお願いいたします。なければ結構ですけれども。
〇議長(安原賢一)町長
〇町長(外丸茂樹)今中之条町も含めまして、若い人たちがなかなか残れない、様々な理由があるのだと思うのです。働く場が少ないだとか、あるいは子どもさんを勉強させるのにどうしても東京へ出さなければならないとかいろいろあると思うのですが、いろいろ中之条町にも町外の東京方面から来た若い人たちが中之条の話をして聞かせてくれます。地域おこし協力隊もその1つなのですけれども、中之条町のやはり魅力をしっかりとPRできていないのではないかというようなご指摘もあります。中之条町は、例えば草津なんかは観光一本でやる町だと思うのですけれども、中之条町には農業もありますし、商業もありますし、観光もありますし、建設業もいろいろあると思うのです。こういった産業の方々がなりわいをしているところでありますので、そういった方々のところを聞きますと、どの産業においても人手不足だと。人が足りないと。しかしながら、みんな企業努力をしていただいております。ですから、我々行政といたしましては、そういった方々のいろんな情報を伺いながら、ご意見いただきながら中之条町の魅力をしっかりPRして、中之条町は自然が豊かだよと、文化的遺産もありますよと、産業遺産もありますよ、住んでいればゆっくりとゆったりと暮らせる中之条町ですよ、温泉もありますよ、こういったものをやっぱりこれから自治体間というのはしっかりとこのPRをして、今移住者が増えているのが群馬県、栃木県だそうです。そこで増えている年代層が40代が一番多いのだそうです。昔は、年を取ったら田舎へ帰ろうという考え方だったのだそうですけれども、今は40代の方々が北関東にやはり住んでみたい、移住してみたいということが増えているのだそうです。それは、一つとすると子育てをする、安心して暮らせる、そういった町を希望するのだと。
以前もお話ししたと思いますけれども、岡山県の奈義町が出生率2.95%で人口5,000人ですけれども、何となく安心して子育てができて安心して暮らせる町だ、そういうものがやっぱり住民にだんだん、だんだん浸透していけば、私の町にはこういった魅力があるのだというものを地域から町外にもPRできるのではないかと。我々行政としては、やはり中之条町の魅力度をしっかりとPRして、安心して子供を育てて、安心してここで暮らせるのだという町づくりをこれからしていく必要があるのだろうと、このように考えておりますので、よろしくお願いいたします。
〇議長(安原賢一)6番、佐藤さん
〇6番(佐藤力也)答弁ありがとうございました。引き続き粘り強くこのまちなか商店街の活性化につきましても町としても進めていっていただきたいなと思います。よろしくお願いいたします。
〇農業振興について
次の質問に移りたいと思います。次の質問ですけれども、前回6月の定例会議のところで、農業振興というところでできなかった質問の一つでございます。GFDC、中之条町グローバル・フード・デザイン・コンペティションというちょっと長い事業なのですけれども、こちらの事業ですが、コンペということなので、大会ということになると思うのですけれども、こちらの大会は中之条町の農家さんが心を込めて作ったおいしい野菜やお米など、中之条町の地域の自然を生かした農産物を広く宣伝し、日本だけではなく、海外も含む新しい視点から新しい創造的で魅力的な食を提案する国際大会で、その食材を使用したレシピを広く募集し、それを審査、表彰するといった内容であったと承知しております。
2020年から2022年までのコロナ禍に3回開催され、コロナ禍だったので、実食はできないでレシピによる審査という形を取ったのだと思いますけれども、2023年昨年からは中之条フード・デザイン・コンペティションと大会名を改めまして、新型コロナウイルスが5類に移行したことを受け、審査の方法も初めて実食にて行われました。外丸町長も同席の下、私も審査員として参加させていただいたわけですけれども、このようにこれまで計4回の大会が開催されたわけですけれども、当初の目的の達成度、その成果はどれくらいあったのか。また、今後この大会をどのように展開していくおつもりなのかお伺いをいたします。
〇議長(安原賢一)町長
〇町長(外丸茂樹)中之条町グローバル・フード・デザイン・コンペティション、なかなか横文字なので、長いので、言いづらいのですけれども、私も参加をさせていただきました。令和2年度から地域の自然を生かして育てた農産物を広く宣伝していくため、町農産物を使った料理コンテスト、グローバル・フード・デザイン・コンペティションを実施してまいりました。延べ人数で30人の方が参加をしていただきました。令和6年度につきましては、9月29日に開催を予定しております。
このコンペの目に見える成果といたしましては、コンペをきっかけとして起業した方や飲食店を経営しながらレシピを考案した方がいらっしゃいます。また、広く中之条町の農産物のPRができているものではないかと考えております。今後は、中之条町の特産料理、特産品として発展的に活用していくことを目指し、新しく創造的で魅力的な食を提案していきたいと考えております。これからも佐藤議員には、参加していただき、ご協力いただきますことをお願いしたいと思います。
〇議長(安原賢一)6番、佐藤さん
〇6番(佐藤力也)ただいま町長よりこの大会の成果、そして今後というところで答弁をいただきました。この事業なのですけれども、目的は先ほどの大会の目的と一緒なのですけれども、中之条町の農産物のPRというところがまず第一なのかなというところだと思います。そして、その結果が中之条町でまた起業された方もいらっしゃったり、レシピを店頭で並べたりということにつながっているという結果が出たということで、中之条町の野菜、お米、そういったところが広く周知できたのかなという答弁をいただきました。
ですが、どこまでどの程度というところの数値基準みたいなところってなかなかこれは難しいのかなというところなのかなと思います。このコンペ自体も最初は本当に国際色豊かで、数々の海外の東南アジア、ヨーロッパ、フランス、タイ、そういったところからも参加されていまして、本当に駐日大使館とか、そういったところの協力を得て本当にすごいことが始まったなというイメージでございました。
メニューの中身、実食していないので、味は分かりませんけれども、とてもすばらしい、見た目とか写真はございましたので見たところ、こんなすばらしい料理を中之条町の食材で作っていただけたら本当にいいなと、ぜひ食べてみたいといったところが、みなさんの審査員の総意だったわけですけれども、たぶんコロナが明けたらそういったところがだんだん実現していくのではないかという期待ももちろんありましたし、ところがだんだん回を重ねるごとに参加される人数、レシピ数も減ってきているのがたぶん現状なのかなというところでございます。
できれば当初本当においしそうだ、食べたいと思ったメニューを実食できるような機会を設けていただいたり、また受賞された方がこの大会で受賞されて誇りを持ってこれからもなりわいとしてやっていけるような、そういった賞というところの位置づけを考えるべきなのかなとも思います。それには、やはりこのコンペ自体のレベルをアップするということも大事ですし、さらに言ったらレベルの高い料理人ですとか参加者を募るということも大事になってくるのかなと思います。
やはり本当に少ない予算で結果を出すということは大変なことだと思います。恐らくこの事業50万円前後の予算でやっているのかなというところだと思うのですけれども、こういったところにこそ本当に力を入れて農業をやっていくというところをお金をかけてもいいのではないかと私は思うわけでございます。
そこに、やはり中之条の食材をPRするために、例えばやれることというのはいろいろあると思うのですけれども、例えば私も含めて審査員の再編ですとか、もっと有名な料理家だったり、参加された方でも本当に有名な方もいらっしゃいますし、群馬県在住の方もいらっしゃいますので、そういった方にこれから審査員をお願いしたりですとか、そういったところのレベルアップが図れると思うのです。
さらに、優勝賞品ではないですけれども、そういったところをもっと目玉でがつんと中之条町の商工会とかで発行しておりますプレミアム商品券の30万円分どかんとプレゼントするとか、もうちょっと思い切ったことをやって周知して、その大会自体を有名にするといったこともこれからやっていただきたいなと思います。話題性というところをやっぱり重視して宣伝というのをやっていただければいいのかなと思いますし、そういった夢のあるような企画というのですか、そういったところをこれから、コロナも明けたわけですし、これから中之条町の野菜、お米を売っていくというところでぜひ町長にはチャレンジしていただきたいなと思うところでございます。
欲を言えば、優勝者にはキッチンカー1台プレゼントみたいな、そのぐらいなことをやったら本当に目立っていいのかなと思います。そして、そのキッチンカーが毎年1台ずつ増えていって、中之条町のおぎょん、的屋さんが今少なくてさみしいところでございますけれども、そういうところでひとつひとつ1台増えていくような、そういったイメージ、1つずつよくなっていくような、年々よくなっていくような、そういったつながりをつくっていただくようなこと、そういったことも考えていただきたいなと思います。
もちろんその車は町内の車屋さんで買っていただいたり、そういったところで中之条町にお金を移すような、そういった商品の使い方というところも考えていっていただければいいのかなと思います。これは、一つのアイデアとして町民の方からお聞きしましたことなので、お伝えしましたけれども、そういったところ、今後もご検討いただければなと思います。
先ほど町長が申し上げておりましたけれども、今年5回目の開催が予定されているということで、コーディネーターの地域おこし協力隊の方にちょっとお聞きしたところ、今回はプレイヤー、中之条町で、先ほど起業された方もいたって言いましたが、そういったところを育てていくということをテーマにやっていくつもりだというお話も聞いております。そこも大事かなと思いますので、併せてやっていただけたらいいのかなと思います。宣伝とプレイヤーの創出というところです。
最後に、1つだけこれ調査をしていただきたいことが1点ございまして、2021年の2回目のコンテストの際にタイの駐日大使館の関係者の、ネットでのコメントなのですけれども、それが中之条町が発信しているのか、タイのほうの観光大使のほうの方が発信しているのかというところがちょっと分からないのですが、来年の2025年に大阪・関西万博EXPO2025が開催されるということなのですが、そこでそのアワードで受賞されたレシピを紹介する予定ですとコメントが載っております。これがどういうことなのかというところを、誰がどうそこでやるのか、もしかするとこれが中之条の食材をPRする大きなチャンスになる可能性もあるかもしれませんので、こういったところのチャンスをアンテナを張って活かしていただいて、キャッチしていただいて、どんどん売り込んでいっていただければなと思います。ここは、ちょっと調査、確認をお願いしてやっていただきたいなというところでございます。よろしくお願いいたします。
30分で本当は終わるつもりなのですけれども、長くなってしまいました。実は、先ほど冒頭のビエンナーレの質問のところで1点ちょっと飛ばしてしまったことがありまして、一応ちょっとお話をしていたところで飛ばしてしまったのですが、最初の質問の中に自分は組み込んだつもりだったのですけれども、たぶんやり取りがうまくいっていなかったのかなというところで、2025年に向けた町の取組と町長のビエンナーレに対する思い、そういったところを最後に、順番また戻ってしまうのですけれども、もしお話しいただけたらありがたいなと思いますので、よろしくお願いいたします。
〇議長(安原賢一)町長
〇町長(外丸茂樹)それでは、戻りまして、ビエンナーレで答弁させていただきます。
来年が10回目となるのは、みなさんご承知だと思うのですけれども、先ほど佐藤議員からお話ありましたように、駐車場問題だとかいろいろな問題があると思うのです。それについて、今実行委員会のほうでいろいろ精査をさせていただいて、何とか改善をしながらみなさんに楽しんでいただける記念祭にしようというふうに考えておるようであります。
私どもも前回48万人でしたから、50万人ぐらいをぜひおいでいただいて、先ほどのお話にもつながりますが、中之条町の自然や文化に触れていただくという、そういうPRをする場所でも大きに期待しておりますので、みなさん方がおいでいただくのを本当に心待ちにしておるところであります。
それには、やっぱり1年といってももうわずかですから、佐藤議員のいろいろなご提案もいろいろと聞かせていただきながら、実行委員会で来年に向けて精力的に取り組んでいきたいと、これが地域の町民のみなさん、そして作家さんのみなさんと力を合わせて私の目指す共創の町づくり、これにもつながるのだろうと思いますので、中之条町の発展のためにはぜひ10回大会を議員の皆様方のご指導をいただいたり、町民のみなさんの応援をいただいて成功させていただければと、このように考えておりますので、今後とも佐藤議員にはぜひご協力をお願いできればと、このように考えております。どうぞよろしくお願い申し上げます。
〇議長(安原賢一)6番、佐藤さん
〇6番(佐藤力也)ありがとうございました。ちょっと飛ばしてしまいまして、申し訳ございませんでした。そのときに再質問すればよかったのですけれども、申し訳ございません。
アンケートにもありましたけれども、今町長の話にもありました。課題というものは明確なのかなと思います。人手不足、駐車場不足、もうそういったところはやはり予算を投じなければいけないところなのかなと思います。必要なところには予算をしっかりと投じていただいて、解消できるものは解消をしていただき、来る人を楽しませてあげるということが一番大事なのかなと思いますし、これからも継続してやっていくことにもつながっていくのかなと思いますので、よろしくお願いいたします。
また、オフィシャルグッズの開発と先行販売といったところも町のほうで考えているというお話も伺っております。これは、ぜひ早いタイミングでやっていただければいいかなと思います。絶対に売上げが上がると思いますし、宣伝にもなると思いますし、できればそれをふるさと納税の返礼品というところでも考えていただくのもいいのかなと思っているところでございます。ぜひご検討いただきたいなと思います。よろしくお願いいたします。
そして、今回アンケート調査をさせていただいたのですけれども、やはり私が1人でやる調査には限りがございますし、いろいろなイベントをするときにデータ取りをしてそれを分析してどれくらいの本当に経済効果があったのかとか費用対効果ですとか、そういったところは今後の町づくりに対して予算の編成というところにもつながっていくと思いますので、ぜひ一度シンクタンクですとか、研究所とか、そういったところに調査の依頼というところもぜひ検討いただきたいなと思います。よろしくお願いいたします。
ビエンナーレ2025年の成功を祈念いたしまして、私の質問を終わりにしたいと思います。ありがとうございました。