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03 12番 福田弘明議員 令和7年12月定例会議一般質問
〇12番(福田弘明)議長の許可をいただきましたので、ただいまから一般質問をさせていただきます。先ほど同僚の山本修議員さんからクマの問題について質問がございましたが、私も関連して、特に捕獲に関することについて少々深掘りして町長にいろいろとお尋ねしていきたいと思います。
広大で豊かな自然環境に恵まれた中之条町ですが、それに併せて身近に自然界の動物に接しており、それに伴いましていろいろな問題を抱えております。まず、本来有害鳥獣の捕獲は自治体が行う業務であり、捕獲にあたって狩猟免許が必要であることから猟友会のご厚意による協力により、中之条町鳥獣被害対策実施隊を編成し実施しておるところであり、猟友会の皆様に多大なご協力をいただいておることに対して感謝を申し上げる次第でございます。
これまでも多くの同僚議員が取り上げ、前回9月議会におきましても本日質問された山本修議員、佐藤力也議員のほうから、またこの後にも同僚議員からも質問が予定されております。改めて有害鳥獣に関わることについてお尋ねさせていただきます。
初めに、有害鳥獣捕獲後における個体の処分についての認識、対応について伺います。クマの捕獲頭数につきましては、先ほどの同僚議員からの答弁にございましたが、改めて指定管理鳥獣でありますニホンジカ、イノシシ、クマについての近年の捕獲状況についても触れていただきたいと思います。近年、関係者の方々から最終処分について負担の軽減を求める声を伺っております。成獣の体重はツキノワグマは100kgから150kg程度、イノシシは100kg、またシカでも80kgほどになると言われております。
今年、秋田県においてクマ対策の後方支援ということで自衛隊に派遣要請がされました。県と自衛隊が結んだ協力協定には、駆除後の死骸運搬と埋却用の穴の掘削が盛り込まれております。このことからも、課題の一つとなっているのが、駆除後の死骸の処理であることが伺えます。
さきの同僚議員への答弁において、駆除された個体の最終処分方法について、町長の答弁では、現在はそれぞれが捕獲した固体を解体した後にごみ処理場に搬入していただき、焼却処理をしていただいておりますとの答弁をいただいております。あわせて、現在6か町村において新たなごみ処理施設の建設に向けて今取り組んでいるわけで、この施設に解体することなく搬入、焼却処理できないかということを吾妻環境施設組合のほうへ要請をしたという答弁がございました。このことについては、どのような結果になったのかについても触れていただきたいと思っております。
いずれにしましても、現状では実施隊の方に自ら対応をいただいており、大型捕獲動物の処理が実施隊の方々の大きな負担となっております。捕獲後の捕獲隊のみなさんの処理の負担について、町長はどのように認識しておられるのかお伺いしますとともに、併せて改めて捕獲後における最終処分の負担軽減に向け、どのような方法を検討しているのかをお伺いいたします。
〇議長(安原賢一)町長
〇町長(外丸茂樹)それでは、福田弘明議員のご質問にお答えをさせていただきます。
先ほどの獣の捕獲頭数状況についてでありますけれども、令和4年度から令和6年度までの過去3年間の捕獲状況につきまして申し上げます。まず、ニホンジカについてでございますが、令和4年度240頭、令和5年度261頭、令和6年度355頭、イノシシは令和4年度264頭、令和5年度291頭、令和6年度211頭、クマについてでございますが、令和4年度45頭、令和5年度76頭、令和6年度73頭となってございます。
そして、9月定例会における一般質問の答弁におきまして、処理の関係で吾妻環境施設組合で新たに建設するごみ処理施設において、解体することなく搬入し焼却処理できないか研究していただくよう要請したと答弁をさせていただきました。吾妻環境施設組合の6か町村の首長会議のところでお話をさせていただき、環境施設組合では10月9日に富山地区広域圏事務組合を視察していただきました。その施設は、有害駆除した鳥獣を焼却処理するための専用の物でございまして、建設費が約4億円ぐらい要するというお話を伺っております。
吾妻環境施設組合による今回建設を予定している新たな施設では、その火力等の処理能力からして、丸ごとの焼却は不可能であろうという報告をいただいております。また、郡内の各町村による捕獲個体の処理方法につきましては、個々による埋設が主であり、現在のところ大きな問題にはなっていないと、そんなような情報をいただいております。
いずれにいたしましても、先ほど福田議員のおっしゃるように、実施隊の皆様には本当にご苦労いただいておるわけでございますけれども、まずは捕獲者の方の負担につきましては、大型獣の処理は大変大きな負担となっていると認識をいたしております。令和6年度に捕獲したニホンジカ、イノシシ、クマの頭数は600頭を超えており、100kgを超える大型獣もあるため、相当の労力の負担になると想像いたしております。
また、議員お尋ねの負担軽減ということでありますけれども、処理の方法については焼却と埋設を検討することになります。焼却につきましては、環境への影響が少ないものの、燃え残りを生じさせないよう捕獲者の方に解体をしていただく必要がございます。また、埋設する場合についてでありますが、大規模な埋設穴を用意して複数頭を埋設するという方法が考えられますが、悪臭、水源等の影響が懸念されるため、選定場所には調整と配慮が必要になるかと、こんなふうにも考えております。ほかにも動物専用の焼却炉や化成処理、捕獲個体をコンポストにする処理方法もありますが、コストや運営方法の点を考えますと、当町で実施するには現実的には難しいなというような状況にございます。
今後個体の処理方法につきましては、解体処理の方法やその施設、埋設及びその他の方法も含めて関係するみなさん、特に猟友会のみなさん、実施隊のみなさん等のご意見を賜りながら、前向きに検討を進めてまいりたいと考えております。よろしくお願いします。
〇議長(安原賢一)12番、福田さん
〇12番(福田弘明)答弁ありがとうございます。町長は現実的な対応ということを述べられましたが、新たな焼却場に4億を超える予算を投じて造るというのはなかなか現実、できればよろしいですが、非常に難しい案件かなと思っております。
そもそも新しくできる焼却施設というのはまだ随分先のことになりますよね。ただ、今この案件につきましては本当に喫緊の課題でございまして、非常に頭数も600頭を超えるというような状況を鑑みますと、早急に対応していかなければならないと思っております。その中で町長がお考えなのは焼却と埋設というようなことを考えているようなのですが、そのへんをもう少し具体的にお話をいただけるとありがたいのですが。
と申しますのは、現在焼却の場合は町長が述べられたように、捕獲された方が非常に細かくして、処理場で焼却しているということなのですが、そこのへんの手間が非常にかかるということなのです。そのへんも含めた解決方法をもう少し具体的にどのようなプランがあるのかお尋ねしたいのですが、お願いいたします。
〇議長(安原賢一)町長
〇町長(外丸茂樹)令和12年に吾妻環境施設組合、ごみ処理場が新設されますが、まだあと5年ございます。クマの問題は今年から含めてまだその5年間は中之条町で対応しなければいけないというふうに考えておりますので、やはり埋設もありますけれども、できれば豚熱とかいろいろ病害虫もありますし、焼却するのが一番いいのかなというふうに考えておりますけれども、今のところは二通りの方法をしていただいておりますけれども、これも先ほど、今日猟友会長さんいらっしゃいますけれども、どうしても個体をばらす、解体する、この労力が年々きつくなってきていると。頭数も増えている。猟友会の方々もやはり年齢を重ねておりますので、そういう状況を考えておりますので、そのへんのところにつきましては、できれば全部埋設がいいのかということになりますと、やっぱり焼却もしっかり考えていかなければならないのかなと。ただ、解体するにあたっては、現状は大体ごみ袋ですか、あれに1つ入るぐらいですから、4つ、5つ、3つ、4つ、頭数のキロ数によって違いますけれども、解体して燃え残りが生じないようなことでご努力をいただいておるのですけれども、この労力について何とか軽減できないかということで、今各方面の情報を仕入れて、できればそんなに時間はかからずに、来年度の方向に向けて今検討をさせていただいておりますけれども、情報をまず取らせていただいて、これだというふうにはまだ踏ん切れない面もありますので、そのへんのところはご理解いただきたいと思います。
〇議長(安原賢一)12番、福田さん
〇12番(福田弘明)今情報を収集している段階だということなのですが、環境省で出しておりますガイドライン、「有害鳥獣の捕獲後の適正処理に関するガイドブック」、これなんかを見ますと、焼却している所におきましては、一旦凍結をして、その後粉砕機にかけて直ちに焼却をしているという事例が多いようでございます。
私は、もしこの方法を取り入れるのでございましたら、衛生センターが休みの日もございますので、ぜひこういった冷凍施設を用意されまして、毎日受入れはできるという形にしていただければよろしいかななんて思っております。そしてあわせて、中之条町にございます衛生センターには粗大ごみの粉砕機がございますよね。あるのです、粗大ごみの粉砕機が。ですから、そういった凍結をされた状態で他の所へ、そういう粉砕機にかけているということなので、それを利用されれば、非常に負担のかからない方法ができるのではないかと思っております。そのへん町長、いかがですか。
〇議長(安原賢一)町長
〇町長(外丸茂樹)私もその情報はしっかり視野に入れております。情報も取らせていただいて、どういう自治体で、あるいはどういう管理組合でそういう方法を取っているかというのを、今情報も仕入れさせていただいて、それも視野に入れております。ただ、吾妻東部の大型粉砕機、私も何度も利用していますので、あそこの所で粉砕をするのがいいのか、そういうこともちょっとまた相談もしなければなりませんので、そういった事例を集めて、福田議員の情報をいただいたことも十分視野に入れた中で今は考えていきたいと、このように考えております。
〇議長(安原賢一)12番、福田さん
〇12番(福田弘明)ありがとうございます。ぜひ負担の軽減という視点に立って、検討を願いたいと思います。捕獲するほうにおいては、有資格者でないと捕獲はできません。ただ、その後の処理についてはそのへんの制約はないわけでございますから、ぜひ負担の軽減に向けて取り組んでいただきたいと思っております。
ただ、それはたぶん早くても来年のことになると思いますので、本当に喫緊の課題でもございますので、もう1つ町長に提案させていただきたいことがございまして、さきに紹介したマニュアルを見ますと、アンケートによりますと、全国のほぼ7割の自治体、複数回答のアンケートによるのですが、7割の自治体は埋設処理しているということなのです。
それで、その中の事例として、コルゲート管を地中に縦に埋めまして、そこに微生物による残渣を分解処理する菌等を投入しまして、そこに野生鳥獣を入れると。入れてそれがいっぱいになったらそれを引き抜いて、違う場所でまたやるというような方法を、岩手県、山形県、和歌山県、千葉県、兵庫県の県で既に行われているようでございます。この方法であれば、本当に費用はかからない。100万円以下でできるようでございますので、すぐにでも対応できるかと思います。町有林につきましても、私がざっと見てもあのへんはいいなというところがありますので、こういった早急に対応できる方法も検討をいただきたいと思っておるのですが、町長、お考えはいかがでしょうか。
〇議長(安原賢一)町長
〇町長(外丸茂樹)ご意見として承っておきますけれども、精査するべきこともあろうかと思いますので、今ご提案いただいた情報等については、お伺いしておきまして、また担当のほうでちょっと情報収集をさせていただければと思います。
あまり時間をおくなという話でありますけれども、そういうことについては私どもも十分認識をしておりますけれども、いろいろな問題等についてやっぱりクリアしていかなければならない問題もあると思いますので、そのへんはご理解いただきたいと思います。
〇議長(安原賢一)12番、福田さん
〇12番(福田弘明)このマニュアルについては、担当の課長さんもご存じのようなので、この案件についての調査等も十分していただきまして、本当に早急に対応できることから、費用もあまりかかりませんので、取り組んでいただければと思っております。そのへんはぜひよろしくお願いいたします。
次に、有害鳥獣駆除実施隊の隊員の方の負担に見合った処遇に関することについてお尋ねさせていただきます。大型の獣相手に対峙した際の危険についてお話しさせていただきます。町長も十分承知しているかと思いますが、私もちょっと調べてみて、これは本当に危険な業務だななんて思いましたので、ちょっとここで詳しくお話しさせていただきたいと思います。
6月に徳島県で男性2人がイノシシに襲われて死亡する事件が発生しました。また、9月には岐阜県でわなにかかって3発命中したクマに襲われる事件が発生しておりますし、群馬県でも今年11月15日に藤岡市の男性が撃ったクマに襲われて重傷を負う事故が発生しております。いずれのケースも猟友会の方が関係した事案でございます。警察官の殉職者の数が年間10人程度ということなのですが、私も猟友会の方の本当に危険、命に関わるような非常に改めてすごい仕事をなさっているのだなと痛感した次第なのですが、私が非常にたまげたのは日本史上最悪の獣害被害事件と言われているエゾヒグマが開拓民の集落を2度にわたって襲撃して、死者7人となった三毛別ヒグマ事件というのがございまして、この時は10発以上の銃弾を浴びながらも抵抗を続け、最後に頭部に決定的な一発を撃ち込まれてようやく絶命したという、非常にすさまじい事案が報告されておりますし、猟友会の方に聞きますと、クマは心臓を撃ち抜かれても向かってくるそうなのです。脊髄でも射抜きしない限り、その場で制止することはできないと聞いております。わなに掛かったイノシシやシカも非常に凶暴化をして、ワイヤーが切れたり、足を千切って逆襲に向かってくることもあるそうです。さきに紹介した徳島での男性2人がイノシシに襲われて死亡したというのも、たぶんこのケースだと思っております。クマやイノシシの突進速度は時速50kmに達すると言われておりまして、これは100mの世界記録よりも速くて、10mを1秒もかからずに突進してくる速さなのだそうです。
また、銃の取扱いでは、私はテレビを見ていてよく猟友会の方が銃を抱えている映像を見るのですが、発射直前まで、獲物が飛び出す状態になるまでは弾を装填してはいけないことになっているのだそうです。しかも、発砲するについては弾丸を止めるバックストップの確認、弾が跳ね返ることの可能性がある場所に向けて発射してはならないことや、周囲の状況、また時間、場所などに厳しい規制があって、瞬時に極めて難しい判断を求められているということなのだそうです。特に昨年市の要請でヒグマ出没現場において警察官、自治体職員のいる中で駆除を行った事案で、発砲した後に鳥獣被害対策実施隊の猟銃所持許可の取消処分が出された北海道砂川ハンター猟銃訴訟判決で、高等裁判所において逆転判決が出た後、町内のハンターのみなさんに限らず、全国のハンターの方々に非常に動揺と不安が広がっております。
こういった中で、先ほども同僚議員の中の答弁でございました、いち早く中之条町では住宅地などの生活圏に出没したクマ、イノシシを市町村が銃器を使用して捕獲等ができる緊急銃猟制度のマニュアルを制定していただきましたが、今年規制改正されて編成された秋田県や岩手県に設置された警察のライフル部隊でさえ、クマ駆除の出動はあったのですが、まだ一発も発砲には至っていないのです。
このように、非常に命に関わる危険で、なおかつ難しい判断が要求される業務に従事されているハンターの方々に対しての認識、また業務内容にふさわしい処遇が行われておるのかについてお伺いいたします。
〇議長(安原賢一)町長
〇町長(外丸茂樹)福田議員にはいろいろつぶさに過去の事例等をお話ししていただき、本当にありがとうございます。私も再認識をしたいと思いますけれども、そういう事案が今年に限っては、今までもあったのでしょうけれども、特にひどいと。災害であるというふうに言わざるを得ないほどのクマの出没状況、あるいは人的被害、農作物も含めまして。特に本当に命をかけながら町民のみなさんの生命、財産を守っていただいた猟友会のみなさんにおかれましては、本当に危険と隣り合わせ、こういった作業をしていただいております。特にわなをかけたからいいのではなくて、毎日毎日猟友会のみなさん、実施隊のみなさんは本当に朝に晩に見にいっていただく。この労力についても本当に頭が下がる思いで、本当に心から感謝をしたいと思います。
藤岡のほうでもあった猟友会のみなさんが一生懸命やったのだけれども事故が起きてしまった。こういったことは、やはり猟友会のみなさんにも少なからず恐らく心の傷になっているのだというふうに思いますし、中之条の猟友会のみなさん方も本当にすごいプレッシャーの中で従事をしていただいているのだというふうに思っております。
そういった中で、やはり猟友会のみなさん方のそういった負担もありますし、あるいはその処遇はという、今福田議員からもお話もございました。これは今お話し申し上げましたけれども、死亡事故も含めて、10月には沼田のスーパーにもクマが入って、たまたま人的被害はなかったのでしょうけれども、みなかみの町長に聞きますと、もう5人ぐらいの人的被害があったというふうに聞いております。そういった中で、我々もいろんな自治体の報酬については、それぞれの自治体で報酬が違いますけれども、そういったことを考えれば、しっかりそれに見合ったような、全部が全部満足とはいきませんけれども、そういったことについての検討はしっかりしていかなければならないだろうと、こんなふうに思っております。ぜひこれからもそういった危険と隣り合わせでも町民のみなさんの生命、財産、身体、命を守っていただく、こういう駆除隊のみなさん、それから実施隊のみなさんにはそういった形でこれからもご協力をいただくということを念頭におきまして、我々といたしましてもそういった処遇についてはしっかり検討させていただきたいと思っております。
一昨年ですか、猟友会のほうからご要請がありまして、小動物なんかにつきましても、今までなかったものを創設してくれないかと、一生懸命見回っているのだからということで、そこの補助金なんかも創設をさせていただいたり、本当にこれからも一生懸命やっていただく方々については我々もしっかり支援をさせていただきたいと、このように考えております。よろしくお願いします。
〇議長(安原賢一)12番、福田さん
〇12番(福田弘明)これは通告していなかったので、もしお答えできればということなのですが、担当課長にお尋ねいたしますが、現在の捕獲の奨励金というのはどのような金額になっておるのかお尋ねいたします。
〇議長(安原賢一)農林課長
〇農林課長(飯塚和子)議員のご質問にお答えいたします。
実施隊の報酬につきましては、各自治体で取扱いが異なっております。危険性や専門性に比べて十分かどうか議論が分かれるところでございますが、中之条町につきましては、捕獲の頭数に応じて実績に応じた奨励金を払うというようなスタンスになっております。
具体的な金額を申し上げたほうがよろしかったでしょうか。ちょっと資料を出します。
まず、イノシシでございます。1頭なのですが、2万3,000円でございます。また、ツキノワグマでございますが、1頭1万5,000円でございます。シカについても1万5,000円でございます。イノシシについてなのですが、この2万3,000円というのは、ICT加算と言って、わなについているセンサーなどを使っておりますので、それの加算が8,000円ほどついているということで金額が少し高くなっているような状況でございます。
以上でございます。
〇議長(安原賢一)12番、福田さん
〇12番(福田弘明)今お聞きしますと、中之条町は他の自治体に比べれば、若干ですが金額も多いかなと思っております。また、先ほども町長答弁の中でも、この処遇については見直しをしていくというような答弁であったと理解してよろしいでしょうか。
と申しますのは、すみません、町長のお話にもありましたが、わなだとか、おりを掛けた時には取れなくても1日朝晩2回は巡視に回らなければならないということもございまして、本当に獲った獲物にかかわらず、それに付随している業務というのも非常にありますし、またクマの出没した時の目撃情報等が役場から案内された際には、地元の猟友会の方にも連絡が行って、その現場へ行っていただくというようなことになっていると伺っております。そうした部分には何の報酬も払われていないと私は認識しておりますので、その点も含めて、ぜひ再度この処遇については見直しをしていただきたいと思っております。町長、どうでしょう、改めて。
〇議長(安原賢一)町長
〇町長(外丸茂樹)今福田議員からご指摘ございましたように、捕獲した物、個体に対しての補助金を今農林課長のほうから答弁させていただきました。それも若干ではありますが、他の町村よりかは多少高いのでありますけれども、確かに課長の答弁でも話しましたけれども、クマが出没したと、そこへ行ってもらいたいと。行ったのだけれどもという、それについては今言うように報酬とか、そういう物は無いということも含めて、全体的にちょっと精査をさせていただいて、支援について検討をさせていただきたいと、このように思っています。
〇議長(安原賢一)12番、福田さん
〇12番(福田弘明)ぜひそのへんも検討を願いたいと思います。先ほど同僚議員への答弁にもございましたが、中之条はこの分野においては他の自治体から先行事例として注目されていることもありますので、ぜひ町長、しっかり考えていただきたいと思っております。
さて、最後に、役場職員の方を迅速な初期対応、専門的知識の取得と継承、地域との連携強化、担い手不足の解消のために有害鳥獣駆除隊に採用すべきであるということについてお伺いいたします。担当の職員におかれましては、今非常に熱心にフットワークよく取り組んでいただいておることは重々承知しておりますが、しかし有害鳥獣駆除のほうは駆除隊にほぼ丸投げという状態でございます。今後は、役場職員の方に迅速な対応をしていただくため、また被害発生時に機動的かつ組織的に対応していっていただく体制づくりのためにも、職員の資格所持者を養成していただき、猟銃の委託管理も銃砲店が町内にはございますので、有害駆除隊に採用していくべきだと思いますが、このことについて町長の見解をお伺いいたします。
〇議長(安原賢一)町長
〇町長(外丸茂樹)まず初めに、福田議員にお礼を申し上げたいと思います。私どもの職員が一生懸命やっていただいているという認識をいただいておりまして、本当に一生懸命やってくれていると私も町長として思っておりますので、職員にもまたそういうお話があったということは伝えさせていただきたいと思います。
昨日のお話をさせていただきましたが、帰って新聞を見ましたら、12時半から1時間ばかりクマの追跡というようなNHKで報道の中でも、ある大学では若い人達が専門的にクマのことについてそういうことに従事したいというゼミの若い学生の話を聞かせていただきましたけれども、やはり長期的に携わらないといけないのかなというような意見が学生の間からありました。やっぱり1年、2年で変わってしまうというのもありますし、長期的に私なんかはそういうところに携わりたいという学生諸君の話も聞かせていただきました。有害鳥獣に関しては、やっぱり長期的に考える部分もあるのかなと、こんなふうに思っております。
そういったところで、役場職員を有害鳥獣駆除隊に採用すべきではないかということでありますけれども、令和7年、今年の11月14日付でクマ被害対策等に関する関係閣僚会議で決定された、クマ被害対策パッケージに、狩猟免許を持つ自治体職員、いわゆるガバメントハンターについての記載がございます。政府が取りまとめた対策パッケージは、国民の命と暮らしを守り、国民の安全安心を取り戻すために策定されたガバメントハンター等の人材確保を支援するといたしております。政府は、クマの捕獲に従事する職員等の育成、確保に注力しております。クマの駆除には狩猟期間以外、原則として町の許可が必要となります。許可を出す側の行政と駆除を実施するハンターが一体であれば、より素早い対応ができるということが期待できるとありますが、現在、当中之条町の農林課職員には銃を扱える職員がおりません。
議員がおっしゃる迅速な初期対応でございますが、担当職員は夜間、休日も携帯電話を離さず持ち、ハンターから連絡が来ればすぐに応答し、許可が必要であれば素早く対応できるようにしてございます。専門的知識の取得と継承におきましては、職員には異動がつきものでありますので、その中で自己研さんのため、わな猟免許や轟音玉研修を受け、追い払いをする職員はおります。自ら地域の一員として行っているものでございます。
地域との連携強化につきましては、現場確認に行くたびに実施隊の方とコミュニケーションを取るようにしており、担当課として有害鳥獣対策に注力をしているところでございますので、ご理解いただきたいと思います。今お話にありましたことについては、今後研究をさせていただければと、このように思っております。
〇議長(安原賢一)12番、福田さん
〇12番(福田弘明)自治体によっては既にこういった事を取り組んでいる所もあるようでございますし、職員の採用方法にはいろいろな正規採用以外にもいろいろな方法があるようでございますので、そういった点も含めてぜひ検討をしていただきたいと思っております。
それに関連して、今年の10月30日、群馬県の山本一太知事が、自分も狩猟免許の取得を目指すと宣言されました。来年取るそうです。中之条町の元町長も取得されました。郡内の長野原町の町長も狩猟免許をその時一緒に取っております。また、さきの議員の答弁の中でもございました、川場村村長さん、その方も狩猟資格を持っております。鳥獣被害を減らすためにも、まだ若い外丸町長が隊長として先頭に立つべく、狩猟免許の取得をぜひ目指していただきたいと思っているのですが、いかがですか、町長。まだ若いのだから。
〇議長(安原賢一)町長
〇町長(外丸茂樹)お褒めをいただきましたけれども、私も既に65歳を過ぎていまして、高齢者の部類に入りますので、そういうことについては今お話しいただきましたけれども、お聞きさせていただきます。よろしくお願いします。
〇議長(安原賢一)12番、福田さん
〇12番(福田弘明)ちょっとくどくなるのですが、本当に中之条町は先進的に取り組んでいただいていることは私も重々承知しております。
ただ、最後にちょっとお願いしたいのですが、今年はクマに注目が集まっているのですが、日本全体で見ると今一番の有害鳥獣被害をしているのはシカなのです。シカは、年々生育範囲が広がっていって、しかもシカの被害というのは山間部の農作物に限らず、何を悪いことするかというと、山の中の植物を口の届く範囲を全部食べ尽くして、水害の発生の源になると、今言われているのです。私は、この問題がクマの後には必ず浮上してくると思っております。環境省もそう言っておりますので、間違いはないと思っております。
こういった中、ぜひこれからも一層の強力な有害鳥獣対策を講じていただきたいと思っております。このへんの決意を町長の見解をお尋ねいたします。
〇議長(安原賢一)町長
〇町長(外丸茂樹)シカに関しては、もう既に六合地区、あるいは嬬恋、中之条もそうなのですけれども、野菜を食い荒らす、そして野反湖にあってはシラネアオイを食べてしまう。行動範囲が、正確ではありませんが、相当広いと。生まれてから成育するのにも随分丈夫に育っていると。私も数量的には全部を把握しておりませんけれども、クマもそうですが、シカが増えているというのは非常に増えているのだと思うのです。私が住んでいる市城にももちろんシカが出てホウレンソウの芽を食べてしまうというようなことがありますので、クマもイノシシも人的被害が起こることはありますけれども、特に今年のクマの場合は死亡者、それからけが、そういうことがあまりにも全国的に多いということでありますので、そういったことも含めてシカの増殖、増えている、これについてやっぱりしっかり注意をしながら、そういう情報を集めて、特に森林環境の関係の県の職員なんかとも話もするのですが、本当にシカが全国的に増えていますということでありますので、しっかりとそのへんについては情報収集しながら今後の対応も考えていければと、こんなふうに思っています。
〇議長(安原賢一)12番、福田さん
〇12番(福田弘明)ぜひ強力な対応をしていただくことを祈念申し上げまして、私の質問を終わらせていただきます。