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令和7年9月定例会議 一般質問(福田弘明議員) 

ページID:0012020 更新日:2025年11月15日更新 印刷ページ表示

06 12番 福田弘明議員 令和7年9月定例会議一般質問

〇12番(福田弘明)2日間にわたる一般質問、最終日の最後の質問となります。みなさん本当にお疲れさまですが、町長も最後の1人でございますので、ぜひよろしくお願いいたします。

 それでは、議長のお許しをいただきましたので、ただいまから一般質問をさせていただきます。本日は2つの項目について質問をさせていただきます。1つは、危惧される地域の医療環境についてお伺いいたします。もう1つは、今月13日から始まりますビエンナーレですが、この移動手段の一つとして、特定小型原動機付自転車の導入について、この2つについてお伺いいたします。

 それでは、最初の項目の地域の医療環境について、この問題についてお尋ねをいたします。この春に町内に配布されました回覧文書に地域の基幹病院診療体制の変更の案内がございました。その内容は、今年4月より耳鼻咽喉科、眼科、小児科、泌尿器科の第1、第3土曜日外来を休止し、今年10月より土曜日に完全休診としたいという内容のものでございました。この東吾妻町にあります基幹病院は1952年、昭和27年に内科、外科、産婦人科の3科で診療所として開院しました。開院して73年の歴史を持ち、吾妻郡の地域中核病院として、また感染症指定機関や災害拠点病院としての役割を担っていただいている地域住民にとって頼みの綱になっている極めて重要な医療機関であります。しかし、現在病院の営業日に毎日受け付けている診療科目は、掲げているおおよそ18の診療科目のうち内科、外科、整形外科の3科のみです。もう1つ、吾妻郡の西部地区にあります公設民営病院、公益社団法人地域医療振興協会が指定管理者として運営されていて、平成14年、2002年に開院した医療機関にしましても、開設当初は小児科、整形外科、循環器科、脳外科の常勤医師が在籍しておりましたが、現在では内科、外科、産婦人科のみ。また、10ある診療科目のうち病院営業日に常時開いているのは総合外来だけであります。高齢化が進んでいる状況の下、がん、心疾患、脳血管疾患が死亡原因の上位を占める中で、特に脳血管疾患であれば30分以内に病院へ連れてこれれば後遺症なしで治せますとお話しになられる病院も郡外にはございます。また、心疾患でありますと1分1秒を争う状況であり迅速な対応が必要で、こちらの分野での医療体制強化が望まれる中で、助かる命も助からないようなことがあってはならないと思い、私は年々医療環境は後退していっているように見受けられてなりません。

 町長は、この問題に対してどのように捉えられているかについてお尋ねをいたします。

〇議長(安原賢一)町長

〇町長(外丸茂樹)それでは、福田弘明議員のご質問にお答えをさせていただきます。

 議員ご指摘の地域の中核病院が週休2日制に移行することにつきましては、働き方改革を推進し、職員の確保を円滑に行い、地域における中核病院としての医療の提供を持続可能なものとするために10月から実施すると伺っております。なお、郡内の中核病院や基幹病院につきましては、現在のところこれ以上の診療科の縮小を行う予定があるとは伺っておりません。そういう意味では、これ以上のサービスの低下はないものと考えておりますが、しかしながらいずれの医療機関も人口減少による患者の減少や医師をはじめとした医療従事者の確保が難しくなっているようでございます。こうした医療過疎とも言うべき状況に置かれている吾妻地域の医療機関の運営は、厳しさを増してきているものと思われます。このように、中核病院や基幹病院の運営が厳しい状況であることは認識しておりますが、町といたしましては救急医療体制や診療科の維持に加えて、病院側の工夫や努力によるサービスのより一層の向上に努めていただくよう、機会があるごとに申入れを行っているところでございます。

〇議長(安原賢一)12番、福田さん

〇12番(福田弘明)病気やけがに休日はないのですよね。だから心配しているところなのですが、この2つの医療機関に対しては、高額な補助金、また負担金を支出しております。隣町にあります医療機関に対しては、平成20年から医療機器整備補助金として650万8,000円の支援が始まり、平成24年からは病院運営費助成金という名目に変わり2,300万7,000円、さらに令和2年からは新たに病院運営費助成金以外に病院医師確保対策助成金として1,230万円の助成措置が加わりまして、これは昨年令和6年からは名称が変わりまして、病院救急告示病院補助金として1,627万2,000円、病院不採算地区補助金として1,230万円、合計2,857万2,000円を支援しております。もう1つの西部地区にあります基幹医療機関におきましては、各町村の負担金が中之条町は8.6%、ちなみに長野原町が50%、嬬恋村24.1%、草津町17.3%を負担しております。六合村と合併した平成22年度におきましては3,801万7,000円を負担しております。令和6年、先ほども金額を申しましたが、この隣町の医療機関、それともう片方の西吾妻に存在する医療機関に合わせて6,390万2,000円の支援をしております。さらに、今年令和7年におきましては、交付金が増額されるということで、病院不採算地区補助金を1,946万5,000円増額し、3,176万5,000円の補助金を出すことになりまして、2つの医療機関合わせて8,336万9,000円が支出されることになっております。幸い交付措置があるようですが、このように支援を行っているにもかかわらず、医療体制がよい方向ではなく、むしろ後退していっていると思われるが、町長はどのように認識されておるか改めてお伺いいたします。

〇議長(安原賢一)町長

〇町長(外丸茂樹)吾妻東部の中核病院であります原町赤十字病院への補助金につきましては、地域医療の確保の観点から中之条町、東吾妻町、高山村の3町村で利用状況や人口割を勘案し、3年ごとに協議して覚書を締結し、負担割合を定め、補助金を交付し、支援を行っておりますが、特別交付税の交付対象となる不採算地区病院等の助成に要する経費を交付の算定基準額としております。

 また、吾妻郡西部の基幹病院、西吾妻福祉病院につきましては長野原町、草津町、嬬恋村、そして合併前の六合村の4つの構成町村により一部事務組合を設立し、建設されたものでございます。西吾妻病院は、地域住民への診療をはじめ入院や救急対応、リハビリテーションの提供や観光地を訪れる多くの観光客の救急対応等を担う基幹病院として、平成14年に開院をいたしました。病院の運営につきましては、公益社団法人地域医療振興協会に指定管理に委託をしております。病院の運営に関しては、一部事務組合を構成する各町村が町村の人口、財政規模等を勘案して西吾妻福祉病院の条例で定めた割合により負担金をそれぞれの町村で負担することとなっております。

 繰り返しになりますが、吾妻地域は都市部に比べ地域の特性による人口減少等が病院の運営に与える影響が大きく、医療従事者の確保も困難であると考えております。こうした状況の中で、吾妻地域の住民に24時間365日の救急医療を提供し、少しでも多くの診療で今後も受診できるよう、補助金や負担金によって医療機関への支援を行ってまいりました。現状は、決して十分で満足できる状況とは私も思っておりません。しかしながら、吾妻地域の医療を少しでもよくするため、あるいは維持するために、やはり行政として現在行っている支援は必要であると認識をいたしております。

〇議長(安原賢一)12番、福田さん

〇12番(福田弘明)私もこの2つの医療機関は非常に重要な医療機関でございます。支援することには全く賛成でございます。

 本日の同僚議員の答弁の中で、町長、人口減少に備えたまちづくりということにも触れられておりましたが、このような課題に郡内ではどのような議論がされているのか。町長は、今後はこの支援以外にどのような対応をしたらよいのか。議論がされているのかについてお尋ねいたします。

〇議長(安原賢一)町長

〇町長(外丸茂樹)行政として、今後どのような対応をしているのかという話でありますけれども、医療機関に対する支援につきましては、先ほども申し上げましたが、地域で住民が必要とする医療の提供を維持するためには、引き続き支援を続ける必要があると考えております。しかし、これらの中核病院や基幹病院への支援につきましては、中之条町が単独で実施しているわけでございませんので、今後も郡内の関係町村と調整、連携して実施をしてまいりたいと考えております。さらに、分娩が可能な医療機関の確保や郡内の医療機関では対応が難しいより高度で専門的な医療へつなぐ体制づくりも大切であると考えております。救急搬送における適切な受入先を迅速に確保できる仕組みや救急搬送に要する輸送時間を短縮するための交通インフラの整備やドクターヘリの運用といった市町村を越えて県としての取組や求められるものにつきましても、群馬県との連携をより一層緊密に行い、必要に応じて申入れを行う等対応してまいりたいと考えております。

 また、医療資源が疲弊せずに効果的に生かすためには、住民が生涯を健康で元気で過ごせることが非常に大切だと考えていますので、住民の健康づくり事業に引き続き取り組んでまいりたいと考えております。こうした取組を通じて、住民の健康増進と必要な医療の確保をしたいと思っております。

 今お尋ねの吾妻郡内の町村との連携、あるいは話はどんな状況かというお話でございますけれども、町村会でもこの医療に関しては吾妻郡は医療過疎だというふうに捉えておりますし、周産期医療を含めて、これはもう県に北毛地域全体でお願いをしようということで、もう2度、3度、郡内町村長で意見を合わせて、息を合わせて県の、あるいはそういう関係機関にお願いやら陳情をさせていただいておりますので、郡内の各町村も人口減少ということの中においてもう5万人を切った人口でありますし、地域が広うございますので、そういった連携を深めていこうという意思確認はしております。

 以上です。

〇議長(安原賢一)12番、福田さん

〇12番(福田弘明)今、町長も人口減少ということについてお話しに、答弁なされましたが、確かに吾妻郡内の人口というのは隣町の病院ができた昭和20年代中頃の人口が郡内10万人を超えていたのです。西部地区にあります基幹病院が開院した2002年、平成14年頃は郡内人口6万9,000人いらっしゃいました。しかし、直近の今年には郡内人口4万7,000人台になっているのです。さらに、郡内各自治体の10年後の人口予測、先ほど町長も中之条も1万人を切って9,000人台になるという答弁を同僚議員の質問にされておりましたが、10年後には4万1,000人程度になると推計されております。しかも、吾妻郡の西部の方は長野県の病院へご利用なさっている方、また吾妻東部にお住まいの方は利根や群馬の中心部の医療機関を利用なさっている方がいらっしゃるのです。そういうことを考慮いたしますと、利用人口というのですか、はもっと少なくなっている、なっていくと私は思っております。

 それと、医師の人材不足って言われておるようなのですが、日本における医師の数というのは今全体的に増加傾向にあるのです。厚生労働省の統計によると、2022年12月31日時点の全国の届出医師数は34万3,275人で、前回の2020年の調査から1.1%増加して過去最多を更新している。それで、過去40年間で国内にいる医師の数は2倍以上に増えたと、そういうことになっているのです。むしろ政府は、現在増員を認めている医学部の定員について削減の方向を含めた検討に入っているというような話もあるのです。そこで、この地域に医者がいらっしゃらないというのは、やはり待遇だとか最新の医療設備が備わっているかだとか、そういった点も十分考えられると私は思っております。ですから、こんなにどんどん減少していく中で吾妻にこのような2つの基幹病院が高い水準の医療サービスを提供しながら存在できると私は思えないのです、将来的には。ですので、2つの医療機関をこの際統合して郡内の各自治体の強力な支援体制の下で医療サービスを強化していく方向で進んでいかなければ、病院が、この医療機関共倒れになってしまうのではないかと私思っております。特に1つの病院については独立採算制でやっております。ぜひこういったウルトラC的な改革をしないと本当に吾妻の医療は終わると私は思っているのですが、町長、お考えをお尋ねいたします。

〇議長(安原賢一)町長

〇町長(外丸茂樹)福田議員おっしゃるように、今5万人を切った人口でありますし、面積的には極めて広い面積を有していますし、中之条も20年後には9,000人台に入ってくる。しかしながら、こういうお住まいの高齢化も含めて、人口減少も含めていらっしゃいますので、やはり選択肢として病院を維持できる方法を考えていかなければならない。それはよく分かります。

 群馬県について、これは今言うウルトラCの話は別として、群馬県の山本知事が、昨日だったと思うのですが、群馬県は医学部地域枠、これを4人増やそうと言って、来年は31人にすると、昨日のネットニュースにて発表されていました。それには、いろいろ条件あるのだそうですけれども、県内の公立病院などで10年間勤務を義務づける、それによって県単独の奨学金は返済を免除するとかいろんな条件あるそうです。群馬県は、医師偏在指導指標で群馬県は全国の37位、医師少数県に位置づけられていると、医師不足が非常な課題になっているというネットニュースで、私も見ました。ですので、全国的には福田議員のおっしゃるように医師が増えているところもあるのでしょうし、診療科目別によってはやはり厳しい、確保ができないということもあるのだと思うのです。やっぱり吾妻郡の場合は人口減少、過疎化が進んでいる。東京のほうはまた違うと。平たく平均的にはそうなのでしょうけれども、群馬県、とりわけ吾妻郡の状況というのは、やはり医師が増えているという状況にはちょっとないのではないかと。群馬県そのものも全国的には37位だという発表が昨日ありました。そういうところを踏まえて、やはり医師、そして医療スタッフ合わせて病院診療科を少しでも確保することによって、人口減少が進んでも吾妻へ住んでいたいというお年寄り、あるいは若い者をつなぎ止めるような医療体制をこれからも6か町村で連携をしながら確保していくということは非常に重要なことだと思っております。ぜひ福田議員にもいろいろご指導、あるいはいろんな情報をお寄せいただければ大変ありがたいと思っています。

 以上です。

〇議長(安原賢一)12番、福田さん。

〇12番(福田弘明)群馬県が全国で37位。群馬県の中の医療過疎地、吾妻、これは惨たんたる状況ではないかと私は心中思っておるのですが、本当にこういった問題は非常にお金もかかりますし、難しい問題であると思っております。ですから、ぜひ先ほど私の言ったウルトラC、2つの病院が一緒になれば診療科目が開いている日も多くなるだろうし、また救急患者の受入れに際しても専門医的な分野の医師が対応できるということもありますし、先ほども述べた本当に一分一秒を争う疾病もございますので、私は本当に抜本的にいい、世間があっというような方法をしないと私はやっていけないと思っております。

 それでもう1つ、そこへ行くまでの間なのですが、先ほど町長、救急搬送のところでドクターヘリということも言っておられましたが、現在ドクターヘリは夜間は飛んでいないのですよね。法律では禁止はされていないようなのですが、やはりドクターヘリが救助という点で視界が確保されていないと運行できないということらしいのですが、私はこれを患者さんの輸送というところに目的を絞って、夜間でも救急搬送できるような体制をぜひ県のほうに検討していただくよう町長のほうから要望していただければと思っております。と申しますのは、東京都におかれましては東京消防庁が離島の間の救急搬送は夜間でも行っておりますし、しばらく前に一般質問でも述べたのですが、沖縄におきましてはたしか自衛隊が離島に夜間搬送も行っているはずです。だからできないことはないと思うのです。夜間のヘリコプターの発着の設備については、総合グランドには夜間照明の野球場はございますし、何とかなるのではないかと思うのですが、そのへんもしっかり要望していただきたいと私は思っているのですが、町長いかがですか。

〇議長(安原賢一)町長

〇町長(外丸茂樹)ヘリの関係については、なかなか専門的なこともあろうと思うので、どういう状況でヘリが運航できるのかも併せて、まずはヘリが救急搬送するにあたって第一は安全に運行、それが第一だと思うのです。そういったことが県の基準でどうなっているか分かりませんけれども、いろんな事例があるのだと思いますが、ヘリについてはその詳細を把握しておりませんし、どういう状況かという情報をちょっと聞かせていただいて、それについては少し研究をさせていただければと、こんなふうに思っていますし、ヘリばかりではなくていわゆる上信自動車道、これについても地域の物流ばかりでなくして、その完成によってやはり前橋の中核にある医療機関に行けるような、そういうことも県としても道路網の整備、ヘリもそうですけれども、そういったことも県も考えているようでありますし、これは道路ですから国もありますし、この早期開通、これについても物流ばかりでなくて緊急あるいは医療の関係についてもということをちゃんと項目に付け加えて、6か町村として国、県にも要望させていただいております。ヘリについてはちょっと詳細が分かりませんので、そのへんについては今日はご意見を承っておきまして、また情報等ちょっと調べてみたいと思います。

〇町長(外丸茂樹)12番福田さん。

〇12番(福田弘明)インフラ整備の目的にもこういったスムーズな急患ですか、そういう方の輸送という社会的なインフラ整備、その面もあると思いますが、確かに上信道も整備されていると思いますが、この中之条町近辺でしたら利便性もうんとあるのですが、中之条からちょっと奥の、中心街から奥の方はやはり結構時間がかかってしまうと。

 また、見ておりますと救急車がおいでになっても、20分ぐらいその家から動かないで、何しているのかなというような状況もございますので、車での搬送もいいでしょうけれども、やはり時代も進んでいるのですから、空を、一気に。

 また、中央部にある地域は非常に高度な医療をしている医療機関にも、吾妻の方は優先的にというのですか、に診ていただけるような下地、そういったところも、これは見えないところでのあれになるかもしれないのですが、町長、こういったところにもやはり気を使うべきではあると思います。ちょっと町長も触れられた産婦人科については、吾妻地区については優先的に診ていただけるところもありましたが、そのような配慮も必要ではないかと思うのですが、どうですか。

〇議長(安原賢一)町長

〇町長(外丸茂樹)詳しくは私も存じ上げませんけれども、救急車あるいはドクターヘリ、これは救急隊のほうから要請をして来ていただくというような手続もあるようですし、広域消防の救急体制の連絡がどうなっているかちょっと分かりませんけれども、車で搬送をする場合は車で搬送する、これ緊急を要する場合はドクターヘリ要請をするということがあるのだと思うのです。今おっしゃったように、しばらく救急車が来ても現地に向かわないと、病院に向かわない、いろいろな話を聞きますと、今やっぱり医療体制も医療がもう大変なところへ来て、その受入れ体制をちゃんとしっかり確保して、ただ行って受け入れられなかったでは困るので、やっぱり医療機関に受入れをちゃんと確認をして救急車がそこへ搬送するということもあるので、何か最近はそういう時間を取るのも受入れがもうできないよとか、受入れができますよとか、そういう確認もしているのだというような話も一部は聞こえますけれども、そういった恐らく利用される方については、一時間も早く行ってもらいたいと、一分でもいいという話だと思うのですが、これは救急医療の関係についてはドクターヘリを要請する、あるいは救急車を動かす、これについては吾妻広域の救急のその中のいろんなルールも決まりもあるのだと思うのですけれども、そのへんもまた確認してみたいと思っております。

〇議長(安原賢一)12番、福田さん

〇12番(福田弘明)まずは、吾妻郡内における医療体制の充実というところに、町長、ぜひしっかりと取り組んでいっていただきたいと思っております。

 次に、2項めに移らせていただきます。9月13日からビエンナーレが開催されます。開催間近ではありますが、以後の開催に向けての準備として、移動手段に関することについてぜひ検討いただきたいと思いまして、今回提言させていただきました。現在中之条町観光協会、四万温泉協会において電動アシスト自転車がレンタサイクルとして導入されておりまして、四万地区におかれてはネット上の書き込みなどを見ますと、平日に訪れたにもかかわらず全ての自転車が貸出中でしたというような書き込みも見受けられ、好評なのかななんて思っておるのですが、こういったこのアシスト自転車の活用されている状況について、また今回のビエンナーレにおけるシャトルバス以外の移動手段はどのようになっているかについてお尋ねいたします。

〇議長(安原賢一)町長

〇町長(外丸茂樹)福田議員も大変お世話になりますが、9月の13日から10月の13日まで記念すべき10回目となる国際芸術祭ビエンナーレの開催ということで昨年にも増して恐らく大勢の方がおいでいただけるだろうということを予想される中において、いろいろな交通手段についても課題がございますけれども、いろいろと実行委員会を中心に考えていただいているところでございますけれど、そんな中で特定小型原動機付自転車につきましては、中之条町観光協会、四万温泉協会へ問合せをしたところ、過去において購入実績はないということでございます。したがいまして、ご質問の利用状況につきましては導入実績はなしということでございます。電動アシスト自転車につきましては、レンタサイクルとして令和6年度実績として中之条町観光協会では8台の所有、12件の利用、四万温泉協会では9台の所有、1,727件の利用ということでございます。令和7年度現在の実績として、中之条町観光協会では19件の利用、四万温泉協会では1,069件の利用ということでありまして、両協会とも春から秋の利用が多く、地域的に冬季の利用は少ないといった傾向が見受けられるといった回答でございます。

 それから続きまして、ビエンナーレにおけるシャトルバス以外の自動車が用意がされているかというものを引き続きご質問いただきましたので、ご答弁させていただきます。ビエンナーレの主催者側としては、シャトルバスの運行以外に移動手段は用意しておりません。ほかの移動手段といたしましては、自家用車、レンタカー、路線バス、自転車等による移動が想定をされます。中之条町全域にビエンナーレ会場が点在しておりますので、周遊バス的な運行は極めて難しいといったところが現状でございます。町観光協会が、土日限定となりますが、ビエンナーレ日帰りバスツアーを計画しており、伊参と市街地間及び沢渡、暮坂と六合間の2つのコースを最小催行定員20名、最大定員28名で運行予定ということでございます。

 中之条ビエンナーレは、現代アートを中心とした文化振興、地域振興を目的とした事業でございますので、多くのみなさんにご来場いただけるよう準備を進めております。先ほど申し上げましたが、いよいよ9月13日から始まりますが、どうぞご支援をいただきますようよろしくお願いを申し上げたいと思います。

〇議長(安原賢一)12番、福田さん

〇12番(福田弘明)四万地区におかれましては、このアシスト自転車は結構使われて、利用されている方が多いようでございます。今後の移動手段の手だてとして、この特定小型原動機付自転車というのは2023年、まだできたてというのですか、の免許枠なのです。免許枠といっても、これ運転免許は16歳以上であれば要らないですし、ヘルメットの着用も努力義務とされておりますし、車道と歩道の両方を走行できるということで、結構利便性も高いので、ぜひこの機会に検証するためにも試験的に導入されたらいかがかなんて私は考えて本日一般質問をさせていただいているのですが、この特定小型原動機自転車というのは電動アシスト自転車と比較して、この暑いさなかでもこがなくてもよいということと、スカート着用の方でもキックボードタイプの機種であれば気軽に乗れると、出力が600ワットぐらいありまして、一般的なアシスト自転車に比べますと出力もございますし、坂道にも強いこと、また満タンに充電した状態だったと40キロから50キロぐらい走行できるということなのです。とにかく車と違って手軽に移動できて、地域の住民にも迷惑をかけることも少ないかなと思っております。また、点在する観光スポットや飲食店、商業施設への移動を容易にし、地域全体の回遊性を高めて町の探検や寄り道での新たな体験も期待できると私は思っております。

 昨日の同僚議員の一般質問の答弁の中で、町長も「ふるさとに会える町 中之条」という懐かしい標語をお話しになっておりましたが、中之条町は美しい村連合にも加入していて、本当に自然に恵まれた中之条を堪能していただくというのは、私はそれには一番適した移動手段かなと思っております。

 また、ビエンナーレ終了後はあちこちにあります観光スポットにおいてどの程度活用されるか探るというのも私はよろしいのではないかなと思って、ぜひこの機会に試験的に導入されまして、試験的にですから、多くの予算を通じていっぱいそろえろというのではなくて、ビエンナーレも今後も続くことでございますので、ぜひ検証されてはいかがかと思っております。町長のこのへんのお考えをお尋ねいたします。

〇議長(安原賢一)町長

〇町長(外丸茂樹)試験的にそういう実験もこれは必要だろうというふうに考えております。今回のビエンナーレにおきましては、特定小型原動機付自転車について試験的な導入の予定はございませんけれども、町観光協会、それから四万温泉協会へ問い合せたところ、検討を始めた段階との回答を伺っております。ビエンナーレに限らず、特定小型原動機付自転車の導入が始まることも予想されますので、今後の町観光協会、それから四万温泉協会等の動向を注視しながら、いろんな情報を集めてみたいと考えております。

 今、中之条町で5件、以前2年ほど前ですか、福田議員から電動、小型のやつの、今中之条で5件登録があるようでございます。多いか少ないかというのはちょっと分かりませんけれども、だんだんそういうこともやはり地域としては考えていかなければならないでしょうし、先ほど言った16歳以上は免許なしで、ヘルメットも努力義務ということでありますけれども、都会のほうでは何かやっぱりごみごみしていますから、いろんな事故があったりとか、中には飲酒して、16歳から飲酒することはあり得ないのですけれども、そういう事故もあるということもありますので、いろんな都会も含めて観光地で使ってあるような情報等がありましたら、やはり収集しながら、ただ中之条町は高低差が、市城地区は300で、上行くと1200ありますから、こういった高低差もありますので、そういったことを踏まえて観光協会あるいは温泉協会とも連絡を取りながら、試験的な考え方もしていければと、こんなふうに思っております。

〇議長(安原賢一)12番、福田さん

〇12番(福田弘明)このビエンナーレは、本当に各地域に点在しているので、その間の移動の手段というのが非常に重要になってくると思っております。

 また、伊参地区では、先ほども40から50キロぐらい、満充電で動けるということなので、伊参地区なら上行けば帰りは下ってくるだけだから何とかなるのではないかと思っております。ですので、町長、本当にそんなに値段の張るあれではないから、専決処分でもいいから、ぜひ少数でも今回試験的に導入されて、次回もビエンナーレあることですし、先ほども言ったように観光地あちこちあるので、将来的な、たぶんあちこちの観光地でこれを導入していくのではないかと私は思っているのです。そうすれば交通渋滞も防げますし、違法駐車でぺたんって張りつけられることもないだろうし、ぜひこれは熱烈に町長に要望したい項目でございまして、いま一度町長、答弁お願いしたいと思っております。

〇議長(安原賢一)町長

〇町長(外丸茂樹)熱烈にご要望いただいたわけでありますけれども、やはり今回については今ビエンナーレの実行委員会ともそんなご意見が、議員のみなさんからも、議員のほうからも提案がありますよというのをお伝えさせていただきながら、いろんな条件等もありますから、研究することについては観光協会、四万温泉協会とともに、福田議員のおっしゃるように観光地で利用されているところもあるかもしれませんので、そういった情報も収集しながら考えていければと、こんなふうに思っております。

〇議長(安原賢一)12番、福田さん

〇12番(福田弘明)最後に、関連して伺うのですけれども、この開催中、町の中心部にあります銀行の跡地を駐車場として利用できるかは、町長、打診をしてみましたですか。どうなのでしょう。

〇議長(安原賢一)町長

〇町長(外丸茂樹)打診はしてございません。これは、以前にも福田議員からお尋ねがございましたけれども、その時に当該の銀行から内部で検討し、内部で使いたいのだというご返事をいただいたので、やはりよそ様の土地ですから、私どもとすれば何もそういう利用がなければまた考えていただければという話はその時は投げかけていましたけれども、今の現時点では恐らくそれ以後の進展があるのかないか分かりませんけれども、ご回答はいただいておりません。今回のビエンナーレについても、そういう打診はいたしておりません。

〇議長(安原賢一)12番、福田さん

〇12番(福田弘明)前回提案の時には、あそこは購入という質問させていたのですが、今回期間限定ということで借りることはできないかと、そのへんをぜひ再度交渉していただければと思っておるのですが、どうでしょう。

〇議長(安原賢一)町長

〇町長(外丸茂樹相手側の意向もございますので、やはり相手側にもそのようなお話がありましたという話は伝えさせていただきますが、いずれにしてももう9月の今日5日でございますので、ああいう大きな銀行さんですので、恐らくいろんな上に上がって相談をする機会もあると思いますので、なかなか私がここで決断をするわけにいきませんけれども、そういった決断を銀行さんのほうでもしていただけるものであるか、あと10日ぐらいの期間でありますので、そのへんのところはまた内々打診をしてみたいと思いますけれども、いずれにしてもよそ様の土地ですので、何か考えていれば、福田議員のご要望にお応えできるような回答にならないかもしれませんけれども、今ご提案いただきましたので、一応向こうには照会をさせていただきたいと思います。

〇議長(安原賢一)12番、福田さん

〇12番(福田弘明)答弁ありがとうございます。

 本日最初の項目の医療機関の件につきましては、これからも町民にとって非常に大切な案件でございますので、引き続き慎重に私も推移を見守っていきたいと思っております。本日はどうも答弁ありがとうございました。


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