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令和6年12月定例会議 一般質問(佐藤力也議員) 

ページID:0010128 更新日:2025年1月21日更新 印刷ページ表示

08 6番 佐藤力也議員 令和6年12月定例会議一般質問

〇6番(佐藤力也)みなさん、こんにちは。佐藤力也です。議長の許可をいただきましたので、一般質問をさせていただきます。

〇防災・防犯対策について

 まず初めに、防災・防犯対策について質問させていただきます。本定例会議初日の外丸町長の挨拶にもございましたけれども、今年は能登の震災で始まり、全国各地で大規模な災害が発生いたしました。幸い当町ではこれまで災害による大きな被害はございませんが、高齢者に起因する火災が数件発生いたしました。また、空き巣、窃盗などの犯罪事件が多数発生し、町民の安心安全が脅かされております。消防団員のなり手不足による機能低下も心配される中で、外国人犯罪、闇バイトといった犯罪が社会問題となっている現在、町民一人一人が自分の命、財産、そして家族は自分で守る自助努力、防災・防犯への意識の向上が重要となってきたのではないでしょうか。そして、町もその支援と併せて様々な対策を講じていく必要があると考えます。

 さて、火災における対策の一つに、住宅用火災警報器の設置が考えられます。火災警報器の設置は、火災の初期段階での早期発見に寄与し、初期消火による被害の抑止、軽減、または避難が可能になり、住民の身体、生命、財産を守ることが期待できます。しかしながら、経済的な理由から設置を躊躇する住民も多く、補助金の設立が期待されています。補助金制度を設立することで、より多くの家庭に火災警報器が設置され、住民の安心安全な暮らしにつながると考えます。

 そこでお尋ねします。町では住宅用火災警報器の設置促進に向け、令和4年6月一般質問において、広報に努めていくとの町長答弁をいただいておりますが、広報活動や住民への啓発イベントなど、具体的にどのような取組が行われてきたか、またその効果についても教えてください。

〇議長(安原賢一)町長

〇町長(外丸茂樹)それでは、佐藤力也議員のご質問にお答えをさせていただきます。

 住宅用火災警報器につきましては、消防法により平成20年6月1日から全ての住宅にその設置が義務づけられております。住宅火災による死亡者のうち逃げ遅れによるものが約5割あり、犠牲者のうち約7割が65歳以上の高齢者であります。時間帯別では、22時から翌朝の6時までの就寝時間帯に多く発生しているということから、義務づけとなりました。義務づけから16年以上が経過しており、現在広報活動や啓発イベントは特別に行ってはおりませんが、令和5年6月1日現在において、吾妻広域圏内では73%の設置率となっている状況にあります。設置後におきましても定期的な点検が必要となりますので、設置の必要性や設置場所、機器の選び方などについて引き続き吾妻広域消防本部と連携をして取り組んでまいりたいと考えております。

〇議長(安原賢一)6番、佐藤さん

〇6番(佐藤力也)ただいま町長の答弁にもございましたけれども、設置後の点検も非常に重要です。器具は10年での交換が一般的であり、その途中でも電池の交換や正常に作動するか、点検が大切です。設置した時期は個々で違いますので、今後町には火災シーズン前に最低でも年1回は設置の義務化と点検、交換についての周知徹底をお願いいたします。できれば、消火器の使用期限の確認と併せて行うとより効果的だと考えますので、ご検討をお願いいたします。

 また、前も要望いたしましたが、経済的な理由から、火災警報器の設置をためらう住民が多い現状を踏まえ、機器の設置に対する補助金が必要ではないかと考えます。今後さらに高齢化が進む中で、住宅用火災警報器の設置に対する助成がますます重要になると考えます。

 町長は、この点についてどのようにお考えでしょうか。経済的支援が厳しければ、前橋市のように高齢者や障害者世帯を対象とした出張取付けサービスの実施を中之条町でも検討するべきではないでしょうか。町長の見解をお聞かせください。

〇議長(安原賢一)町長

〇町長(外丸茂樹)火災報知機につきましては、全ての住宅の所有者や利用者に設置していただきたいものでありますが、設置が消防法により義務づけられておりますので、義務づけられているものに対しての補助金を交付することにつきましては、やはり慎重であるべきと考えております。

 また、出張取付けサービス等につきましては、実施されている県内の自治体の状況を確認し、郡内の町村や吾妻広域消防本部と連携を図りながら研究をしてまいりたいと考えております。

〇議長(安原賢一)6番、佐藤さん

〇6番(佐藤力也)火災を起こした住宅の住民が警報器の設置によって火災の発生に早く気づき、住民自らが消火器などによる消火活動によってぼやで終わり、119番通報前に鎮圧できれば、火災1回における消防団員の出動に要する経費、約1回につき100万円ですけれども、そういったところも削減されることとなります。また、自らの初期消火が不可能だった場合でも、家から逃げ出し、安否確認が早期に完了すれば、広域及び消防団による任務が人命救助から消火活動へと迅速に行われ、火災の早期鎮圧、また延焼の拡大も防ぐことができます。こうした理由から、町には今後住宅用火災警報器の普及にさらなる尽力をお願いして、次の質問に行きたいと思います。

 続きまして、防犯対策、盗難対策への対応について質問をさせていただきます。近年、中之条管内において盗難事件が多発しており、私が住む四万温泉においても、今年5月から6月にかけて私が知る限り8件ほどの被害が発生しております。このような状況を受け、町としての防犯対策が求められております。

 続いて質問をさせていただきます。まず初めに、近年の盗難事件の状況についてご質問させていただきます。まず、近年に発生した盗難事件について、町としてどのような対応をされてきたのかをお聞きしたいです。特に最近発生した被害の状況や件数について、話せる範囲で教えていただけますか。

〇議長(安原賢一)町長

〇町長(外丸茂樹)昨今ニュースや新聞等において犯罪事件を目にしない日がないほど常態化しており、特に新型コロナウイルス感染症が5類に移行し、人の流れが戻り、犯罪も合わせて増加しております。中之条町にとっても決して他人事ではございません。

 中之条町内における盗難事件の被害状況というところでございますが、吾妻警察署に問合せたところ、詳しいことは申し上げられませんがということですが、窃盗事件の発生件数は、一昨年度につきましては2件、昨年度は27件、本年度10月末では54件となっており、増加傾向にあります。内容につきましては、空き巣、忍び込み、居(い)空(あき)、事務所荒らし、お店からの窃盗ということでございます。

〇議長(安原賢一)6番、佐藤さん

〇6番(佐藤力也)続きまして、これまでの犯罪の被害者に対する町の対応についてお尋ねいたします。盗難事件の被害者に対して、町としてこれまでどのような対応を行ったのかについてお尋ねします。具体的な支援策や相談窓口の設置など、どのような取組がなされているのかお聞かせください。

〇議長(安原賢一)町長

〇町長(外丸茂樹)盗難被害に遭われた方に対しましては、心からお見舞いを申し上げるところでございます。町といたしましても、犯罪の抑制及び防止を目的として、今年度、防犯対策補助金を新設をさせていただきました。また、令和5年6月には中之条町犯罪被害者等支援条例を制定し、関係機関と連携しながら、犯罪被害者等の支援を総合的にかつ計画的に推進していくこととしております。

 なお、犯罪に遭われた方の相談につきましては、被害届や証明等の関係もありますので、吾妻警察署にご相談いただきたいと考えております。

〇議長(安原賢一)6番、佐藤さん

〇6番(佐藤力也)続きまして、防犯対策事業に関する補助金の利用実績についてお聞きいたします。これまでの利用状況や、どのような事業に対して補助金が支給されたのか、具体的な数字や事例を交えてご説明いただけますか。

〇議長(安原賢一)町長

〇町長(外丸茂樹)先ほども申し上げましたけれども、今年度、窃盗、空き巣被害の対策といたしまして、犯罪の抑止及び町民の防犯意識の高揚を図り、安全で安心なまちづくりを推進することを目的として、防犯対策補助金を新設させていただきました。この補助金は、住宅等に防犯カメラや人感センサーライトの設置、迷惑電話防止機能付電話機の購入、防犯ガラス、防犯フィルムの設置等、防犯対策を実施された方に交付をさせていただいております。

 今年度の利用実績につきましては、11月末現在、7件、内訳につきましては、防犯カメラの設置2件、センサーライトの設置1件、迷惑電話防止機能付電話機購入3件、補助錠1件となってございます。

〇議長(安原賢一)6番、佐藤さん

〇6番(佐藤力也)最後に、今後の防犯対策についてどのように考えているのか、お聞かせ願えますか。特に盗難事件が増加する中で、今後の具体的な対策や新たな取組についての計画があればお知らせください。

〇議長(安原賢一)町長

〇町長(外丸茂樹)今後の対策というお尋ねでございますけれども、犯罪は未然に防げることが一番であります。安全で安心なまちづくりを目指し、今後も区長さんをはじめ、地域のコミュニティーや関係機関との連携を密に図りながら、また青色防犯パトロールを強化し、犯罪が起きにくい町をつくっていけるよう推進してまいりたいと考えております。

〇議長(安原賢一)6番、佐藤さん

〇6番(佐藤力也)空き巣や窃盗事件等による被害を未然に防ぐためには、危機管理、防犯意識の高揚が最も重要だと考えます。自分と家族の命や財産を自分で守るという緊張感を持つことが不可欠です。調査によれば、被害者の6割が玄関の鍵の締め忘れや窓の閉め忘れを経験しているとのことです。このため、防犯対策事業の補助金を有効に利用することも重要だと考えます。

 個人の防犯意識を高め、被害を減らすためには、町による被害状況の情報提供も非常に大切です。さらに、町全体の防犯対策として、行政区への防犯カメラや防犯灯などの支援拡充も必要と考えます。情報提供の方法としては、広報や町の公式LINEなどのSNSなどの配信に加え、群馬テレビのデータ放送、文字放送や防災無線の活用も効率的かつ効果的と考えます。ぜひ検討をお願いいたします。

〇観光振興について

 続きまして、2番の観光振興についての質問に移りたいと思います。観光振興は、中之条町の経済活性化と地域の魅力向上に欠かせないテーマです。観光資源としての自然や文化財を保護、整備するために、次に4つの点についてお尋ねいたします。

 観光資源の保護と整備について、まず1つ目、景観維持のための取組についてお尋ねいたします。中之条町には豊かな自然が観光資源として重要な役割を果たしております。しかし、その自然や景観を維持するためには人の手による整備が不可欠です。特に清流や重要文化財などの建築物の景観を保つための支障木の伐採や植樹、ライトアップなど、観光資源としての維持管理には様々な補助金を活用し対応にあたっておりますが、大規模な伐採や危険箇所への対応には相応の予算が必要となります。この点について町長の見解をお聞かせください。

〇議長(安原賢一)町長

〇町長(外丸茂樹)佐藤議員ご指摘のとおり、観光資源の維持管理には様々な補助金の創設や大規模な伐採等による危険箇所への対応について、相応の費用が発生することも周知の事実でございます。町といたしましては、現行の補助金制度を維持しつつ、状況に応じて柔軟な対応をさせていただくと考えております。しかしながら、支障木につきましては、議員もご承知のことと思いますが、所有者の権利問題がございます。基本は所有者による支障木伐採が原理原則と認識をいたしております。

 就任後早々に町道の通行に支障が生じるおそれがある場合は、町道沿線危険支障木伐採補助金を創設させていただきました。繰り返しとなりますが、個人所有の支障木処理につきましては、個人負担を原則として考えているところでございます。

〇議長(安原賢一)6番、佐藤さん

〇6番(佐藤力也)続きまして、駐車場と公衆トイレの整備についてお伺いいたします。こちらは、観光資源という言葉には当てはまらないかもしれませんけれども、観光客が快適に旅行を楽しむためには、駐車場問題と公衆トイレの整備が必要不可欠だと考えます。各温泉地や観光地におけるこれらの問題解決に町として今後どのように取り組んでいくのか、お考えをお聞かせください。

〇議長(安原賢一)町長

〇町長(外丸茂樹)中之条町では多くの観光資源を有しており、駐車場及び公衆トイレの問題は承知しているところでございます。なかなか早期解決に向けた対応は難しいところであることは、佐藤議員もご承知のことと思います。駐車場用地の確保や利用者の利便性、駐車場と併設した公衆トイレの整備も可能となる候補地選定等におきまして、優良な用地等の選定がなかなか進まないことが大きいと感じておるところでございます。この質問に対しまして、継続して検討してまいりたいと考えております。優良な情報がございましたら、ぜひ情報をいただけますようお願いを申し上げます。

〇議長(安原賢一)6番、佐藤さん

〇6番(佐藤力也)観光振興というところで、今後インバウンド対策も非常に重要な問題です。日本人観光客が減少する中で、外国人観光客の誘致やリピーターの創出は欠かせません。道案内や登山道、遊歩道の標識の整備はもちろん、パンフレットや地図、SNSの多言語化への予算づけも重要な問題となります。この点について町長の考えをお聞かせください。

〇議長(安原賢一)町長

〇町長(外丸茂樹)議員ご指摘のとおり、日本各地でインバウンドを取り上げたニュースを多く目にいたします。また、町内においても海外の方を多く拝見するように、昨今感じております。現在観光パンフレットにつきましては、英語、台湾、香港等の繁体字、中国語に使われている簡体字の3言語に対応しております。また、観光協会ホームページでは、英語、韓国語、繁体字、簡体字対応としており、四万温泉協会、沢渡温泉組合、六合の里温泉郷組合の各団体につきましても、観光協会のホームページに集約化されている状況でございます。多言語化への対応も必要と認識しておりますので、その対応としては、デジタル技術を活用することが大変有効的と考えております。観光協会をはじめ、四万温泉協会、沢渡温泉組合、六合の里温泉郷組合の各団体等と今後研究をしてまいりたいと思っております。道路案内や登山道、遊歩道の標識類につきましても、早期解決に向けた対応は難しいところであり、関係省庁、団体と引き続き協議を継続してまいりたいと思っております。また、有効な補助事業等がありましたら、有効的に導入してまいりたいと考えております。

〇議長(安原賢一)6番、佐藤さん

〇6番(佐藤力也)こちらのインバウンド対策、看板等というところで、ビエンナーレの質問をさせていただいたときにも、町長も四万から伊参へ行く道があって、そういったところ看板整備に力を入れるという答弁をいただいておりますので、ぜひ来年度当初予算に組み込んでいただきまして、来年のビエンナーレ実施年でございますので、ぜひやっていただければなと思います。よろしくお願いいたします。

 次に、4番目として、温泉地調査の進捗と今後の取組というところを質問させていただきます。四万温泉における観光スポットの創出についてもお尋ねいたします。草津の湯畑や伊香保の石段のように、四万温泉を象徴する観光スポットを創出するための調査研究費として、令和6年度当初予算に四万温泉観光資源調査研究業務委託料が計上されております。現在この調査はどのように進められているのでしょうか。進捗状況についてお知らせください。また、調査の結果を踏まえて、今後町としてどのような方針を考えているのか、お答えをお願いいたします。

〇議長(安原賢一)町長

〇町長(外丸茂樹)本年6月定例会議の一般質問において答弁をさせていただきましたとおり、四万地区の清流をイメージした整備を調査、検討中でございます。

 進捗と今後の取組につきましては、現在四万川周辺の地形等について、測量会社へ委託し、現況調査を行っている状況であり、納品された平面図等を基に整備計画を立てていくことになると思います。少々業務が遅れているところではありますが、令和7年度当初予算への反映を念頭に、観光商工課を中心に建設課、農林課の職員にも協力をいただきながら、事前の状況確認を進めておるところでございます。

 議会の皆様、地域の皆様へ説明できる段階となりましたら、改めて詳細の説明をさせていただきたいと思います。その際にはぜひご協力を賜りたいと思っております。

〇議長(安原賢一)6番、佐藤さん

〇6番(佐藤力也)こちら調査ということで、以前も確認をさせていただいておるところでございますけれども、ぜひこの清流というところ、四万温泉協会といたしましても、そこがいいのではないかということで、町のほうにも以前からお願いをしている部分もございますので、連携を取り合いながらやっていただければいいのかなと思います。ぜひよろしくお願いします。

 来年はビエンナーレ、先ほども言いましたけれども10回記念の開催年となります。観光振興におけるインバウンド対策や駐車場やトイレの問題については、前回のビエンナーレのときも取り組むべき重要課題としてアンケート結果等も町のほうに提出させていただきながら要望してまいりました。新たな観光スポットの四万温泉の観光スポット創出もとても大事な項目ではございますけれども、旅行者が気持ちよく中之条町を観光していただけるように、ぜひ暗い、汚い、臭いの3Kトイレを明るくきれいに爽やかなきれいなトイレにリニューアルしていただくことから始めていただいて、それを切に要望いたしまして、次の質問に行きたいと考えます。

 続きまして、3番目の今後の町づくりについてご質問をさせていただきます。まず初めに、令和7年度予算編成について、町長の考えをお伺いしたいと思っております。これまで外丸町政がスタートしてからちょうど約2年が経過したところでございます。様々な時代の流れの中で、就任当時に掲げた共創のまちづくりにおける様々な重点項目があったと思いますけれども、その達成度、進捗、何%ぐらい町長ご自身の中で達成できているのかなとお思いでしょうか。また、令和7年度当初予算にはどのような取組に力を入れていくおつもりなのか、お伺いいたします。

〇議長(安原賢一)町長

〇町長(外丸茂樹)令和6年度事業につきましては、本年3月の定例会議における主要事業一覧等においてご説明をさせていただきましたが、議員各位や町民の皆様にご理解、ご協力いただき各種事業に取り組んでまいりました。一例を挙げますれば、猛暑に対する熱中症対策、防犯・防災対策や妊娠・出産サポートをはじめとする子育て支援、教育関係では不登校児童生徒へのケアにも力を入れてまいりました。施設管理面では、役場庁舎をはじめツインプラザや文化会館、総合体育館の修繕工事等を実施してまいりました。また、未来戦略ミーティングでは、提案され事業化したものやドライフラワー事業など、地域の核となる産業育成にも努めてまいりました。

 一方で、施設の老朽化も目立っております。町道や橋梁、そして水道や下水道などの生活に直結するインフラ整備に伴う修繕費は今後町の財政運営に大きく関わってまいります。そういった視野に立ち、予算編成を望む必要もあると強く感じております。

 さて、令和7年度は、中之条町町制70周年であります。六合との合併15周年という町にとって大きな節目となる年であります。70周年、また15周年に向けた事業も可能な範囲で実施できればと考えておりますし、町民の中からもいろいろ要望が出てくるかもしれません。そうした各方面からの幅広い意見やアイデアを勘案した中で予算編成に向けた取組ができればと考えております。

 令和6年を振り返りますと、能登半島地震というまさに大災害から始まる1年となりました。復興への道のりはまだまだ遠く、被災者の皆様の気持ちや現状を見ると心が痛むばかりであります。就任以来一貫して防災対策の重要性を口にしてまいりましたが、いつ我が町、我が身に起こってもおかしくないほど日本が災害列島化していると言わざるを得ません。令和7年度におきましても、防災対策におきましては引き続き力を入れてまいる考えでおります。よろしくお願いします。

〇議長(安原賢一)6番、佐藤さん

〇6番(佐藤力也)ただいま町長より、令和6年度掲げた重点項目の達成度、また令和7年度当初予算に向けての取組について答弁をいただきました。

 町長の答弁にもございましたとおり、自然災害というところというのは、今年においては南海トラフの注意も出ましたし、そういったところで実際にそれが起こる可能性というのは本当に高くなってきているという中で、当町といたしましても大網白里市といったような姉妹都市との連携、そして大網のほうが被害を受けたときのこちらの受入れ体制というところも、今後真剣にといいますか、詳細なところをしっかりと詰めていく必要があるのかなと思います。そういったところも今後の防災という部分では、観光という部分も一緒にリンクしていく部分でもございますので、それにはまず町内の安全というところも考えていかなければいけないのかなと思います。ぜひ、ご検討をよろしくお願いいたします。

 続きまして、2のふるさと納税についてご質問をさせていただきたいと思います。町の財政の健全化を考えたときに、もちろん様々な税収という部分もあるのですけれども、このふるさと納税というところにおいても使い勝手がよく、大変重要な財源の一つであると私は考えております。

 外丸町長の令和7年度予算編成についてお尋ねいたしましたけれども、財政の健全化をテーマにしたときに、コンパクトな予算編成も大変大事だと思いますけれども、長期を見据えた中で持続可能な税収を得るための準備、投資も必要と考えます。それが観光振興だと事あるごとにお伝えをしておりますけれども、ふるさと納税も繰り返しになりますけれども、町にとって大変使い勝手がよい重要な財源の一つだと思います。

 今後もこの財源の維持、拡大に向け、質問をさせていただきます。まず初めに、令和7年度におけるふるさと納税の寄附金の総額及びメニューごとの内訳がどのようになる見込みなのかを教えていただければと思います。よろしくお願いいたします。

〇議長(安原賢一)町長

〇町長(外丸茂樹)令和6年度のふるさと納税でございますが、11月27日現在で約8,500万円の寄附がございます。これから年末にかけて本年の所得見込みによるふるさと納税寄附控除額の上限推計が可能となることから、多くの寄附が寄せられるものと思っております。本定例会議にお願いしております補正予算につきまして、当初予算の1億5,000万円に加えて、8,500万円の増額をお願いし、2億3,500万円の寄附を見込ませていただきました。

 返礼品ごとの内訳におきましては、ふるさと寄附感謝券がおおむね9割を占めております。感謝券以外の1割につきましては、お礼の電力、お米等でございますが、今年10月より返礼品として追加いたしました地場産品24品目につきましては、始めたばかりということで、動向を見守り、今後対応してまいります。

〇議長(安原賢一)6番、佐藤さん

〇6番(佐藤力也)続きまして、令和7年度のふるさと納税の目標額といったところ、また、返礼品がどういった割合での用意といいますか、予定をされているのか、そういったところの予測をお伺いできればと思います。よろしくお願いいたします。

〇議長(安原賢一)町長

〇町長(外丸茂樹)ここ数年の寄附額につきましては、2億から2億3,000万円程度で推移をいたしております。令和7年度におけるふるさと納税の目標額ということでありますが、特定の目標を設定したクラウドファンディングの場合は、事業等を実施するのに必要な目標金額と募集期間を設定し、募集期間内に支援を集めることとなりますが、ふるさと納税はあくまでも一般寄附でありますので、目標額は設定しておりません。予算編成におきましては、過去の実績や今後の見込みより過大とならないよう、安全性を考慮して見込ませていただいておりますことをご理解いただきたいと思います。

 返礼品ごとの内訳につきましては、国の基準にのっとり、寄附額の3割での計上をしておりますので、ふるさと感謝券がおおむね9割、残りの1割程度がお礼の電力、お米、ドライフラワー等の地場産品になるかと思われます。

〇議長(安原賢一)6番、佐藤さん

〇6番(佐藤力也)続きまして、業務委託先の選定理由についてお伺いいたします。当町へのふるさと納税が可能なポータルサイトは、ふるさとチョイス、ふるナビ、楽天、JRE MALLの4つであると記憶しておりますが、感謝券以外の返礼品がふるさとチョイスに限定されている理由について、具体的な背景や今後の方針についてお伺いいたします。

〇議長(安原賢一)町長

〇町長(外丸茂樹)現在業務委託をしておりますふるさと納税管理システムにおいて、返礼品の追加が無償できるポータルサイトがふるさとチョイスだけでございます。この体制において、寄附の申込みや入金等の情報連携が容易で、返礼品の管理ができるということもあり、制度の改正後、初めての返礼品追加でありましたので、まずはふるさとチョイスから始めたところでございます。

 今後につきましては、寄附者の動向を見つつ、ほかのポータルサイトへの掲載を検討してまいります。

〇議長(安原賢一)6番、佐藤さん

〇6番(佐藤力也)ご答弁ありがとうございました。なぜなのか、解消された気がいたします。

 また、ポータルサイトというところでは、ほかにも様々なポータルサイト、そんな数多くないと思うのですけれども、有効なポータルサイトの追加というところも視野に入れてご検討されていただければと思います。よろしくお願いします。

 続きまして、返礼品の追加というところの質問をさせていただきたいと思います。今年10月より、先ほど町長の答弁にございましたけれども、2種4品目、お米とドライフラワーの3品目が追加されました。その選定理由について、町長の考えをお聞かせください。

〇議長(安原賢一)町長

〇町長(外丸茂樹)地域の魅力を発信する中之条町の良いものを全国に広めたいというのが私の1つの思いでございました。地場産品を返礼品に追加するに当たり、まず手始めに、平成26年にブランド化した中之条町のおいしいお米、花ゆかりを、そして以前より花卉業界ではブランドとして認知されている六合の花をドライフラワーに加工してご寄附をいただいた皆様にお届けしたいという思いで追加した次第でございます。よろしく願います。

〇議長(安原賢一)6番、佐藤さん

〇6番(佐藤力也)この返礼品につきましては、私も以前から幾度となく種類の増設をお願いしていたところでございます。前町長の伊能町長の頃からそれをお願いしておりまして、元同僚議員もいろんなメニューを、これはどうか、これはどうかといった形で提案していたような気がしております。

 今回の返礼品メニューの追加につきましては、本当にやっとという、本音を言いますと、気持ちも少しありますけれども、非常にうれしく思っております。特にお米に関しては、米農家さんの方々から、返礼品から外されてしまって生産意欲がなくなってしまったとの声もたくさん聞いておりましたので、返礼品への復活を強くお願いしておりましたところで、そういった声を拾ってくださったのかなと。町長の決断と、そしてこれまで携わった担当課の皆様には、本当に心より感謝を申し上げたいと思います。これからもまた増えましたので、例えば事務手続とか、大変になってくると思いますので、ぜひよろしくお願いしたいと思います。

 しかしながら、私はまだまだ返礼品のメニューは増やすべきと考えております。国が示す募集適正基準や地場産品基準等、厳しい基準があることは承知をしております。その適合した運用を考えますと、返礼品の選定には本当に慎重にならざるを得ないとは思いますけれども、返礼品の提供事業者のまた新たな募集を行ったり、また以前提案いたしましたゴルフ場や温泉施設、観光施設等で納税可能な自動発券機の導入の再検討などももう一度お願いして、またさらなる調査研究を重ねていただき、返礼品メニューの拡大による納税者の拡大を図って、結果、地場産、地元経済の活性化につなげていただきたいと考えます。

 言うのは簡単、やるのは大変と職員の方の心の声がすぐ聞こえてきそうでございますが、そこは今までどおり地元愛とやる気で乗り越えていただくか、令和7年度の人事での配置に期待するようお願いいたしまして、今日の質問を終わりたいと思います。ありがとうございました。


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