中之条町では平成25年度より、芳ヶ平周辺湿地のラムサール条約登録を目指し、草津町等と共に推進してまいりました。この度、厳たる手続きを経て正式に「芳ヶ平湿地群」としてラムサール条約湿地登録簿に掲載されます事をご報告いたします。
芳ヶ平湿地群は、中之条町と草津町という2町にまたがり、887ヘクタールの面積があります。草津白根山の火山活動により、破壊と再生を繰り返しながら、現在もその湿地環境が維持されている、非常に貴重な湿地群です。また、日本固有種のモリアオガエルの最高標高の繁殖地、強酸性環境を好むチャツボミゴケの東アジア最大級の群落の存在など、その生態系は非常にユニークであります。
この度の登録にあたり、次のことを約束いたします。
・この貴重な芳ヶ平湿地群から、地球の営み・生命の営みと歴史を学びます。
・この貴重な芳ヶ平湿地群からの恵みを、享受していきます。
・この貴重な芳ヶ平湿地群を、後世に継承していきます。
この登録はゴールではありません。この登録の喜びの気持ちと、引き受けた責任を忘れることなく、未来への懸け橋となってまいります。
登録までには、たくさんの皆様のお力添えをいただきました。ここに改めて関係する皆様へ御礼申し上げるとともに、日本50か所の登録地のーつとしての責任を全うするため、国、県、近隣町村と協働し、芳ヶ平湿地群の保全・活用・学習に、より一層取り組むことをお約束いたします。
平成27年5月29日
群馬県中之条町長 伊能正夫
(平成27年5月29日、プレスリリース)
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