ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 トップページ > 組織でさがす > 中之条町役場 > 総務課 > 中之条町が設置した公共施設の木質バイオマスボイラーにおける六価クロム検出への対応等について

本文

中之条町が設置した公共施設の木質バイオマスボイラーにおける六価クロム検出への対応等について

ページID:0004720 更新日:2022年9月21日更新 印刷ページ表示
中之条町役場、四万清流の湯に導入した木質バイオマスボイラーにおきまして、木質チップの燃焼灰から、「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」に規定する特別管理産業廃棄物の判定基準の10倍を超える濃度の六価クロムが検出されたため、現在運転を見合わせている状況であります。

新聞による報道が先行してしまったため、町民の皆さまには、不安な思いをさせてしまい、大変申し訳ございません。
六価クロムは、水質汚濁防止法、土壌汚染対策法など我が国の環境保全関連や、労働安全衛生関連の法令において有害物質に指定され、その使用方法、排出方法、排出濃度等には厳しい基準が定められています。毒性が強く、発癌性をもっており、皮膚や粘膜につくと皮膚炎をおこす原因となり、空気中に飛散している粉末を吸入すると、上部気道炎などの原因となります。
原因や対応策等の方向性が業者から示されてから、町民のみなさまへ経過について報告をさせていただこうと考えており、結果として町民の皆さまへの説明が遅れてしまい大変申し訳ございませんでした。

7月15日にボイラー本体の導入元であり、保守管理業務を委託している業者から、事務担当者へ木質バイオマスボイラーの燃焼灰から六価クロムが検出されたことの説明がありました。六価クロムが生成されるのは、ボイラーの炉内で使用されているステンレス部材が反応しているからではないかと考えられます。六合支所につきましては、夏の期間稼働していないため検査をしておりませんが、役場と同じ機種を使用しておりますので、同様の数値であると想定されます。

業者からの説明では、他の市町村に導入した機械で、検出されるものと検出されないものがあり、六価クロムが生成される原因が明確ではないとのことでした。また、六価クロムが検出されたのが施設内にとどまる燃焼灰であり、町民の皆さまへの被害が広がる可能性が極めて少ないと判断し、稼働していた役場及び清流の湯のボイラーの稼働を停止することで対応いたしました。

今後の町の対応としましては、まず六価クロムの発生を抑制させるため、ボイラーの炉内で使用されているステンレス部分にコーティング(アルミナ溶射)を施します。
次に、六価クロムを含む燃焼灰の適切な廃棄策として、還元剤によって無害化させることや、特別管理産業廃棄物として処理業者にお願いし、適正に処理いたします。

煙突からのばい煙による大気中への影響ですが、六価クロムの融点・沸点は極めて高温であり、大気中に気体として放出されることは考えにくく、環境省等における基準はないという説明を受けました。
しかしながら、町では9月中にばい煙中の六価クロムの濃度を測定し安全性を担保します。その後、ボイラー炉内の処置を行い、約1週間の燃焼実験を行い、その段階での六価クロムの検出状況を把握します。
その後も定期的な測定を実施し、安全な管理に努めていきます。

木質バイオマスボイラーにつきましては、間伐材などの町内の木材を燃料として利用する事により、エネルギーの地産地消や森林資源の活用を図ることが出来ます。加えて、石油燃料の代わりとして温室効果ガス排出量の大きな削減につながるため、環境面に優れており、町としても地球温暖化対策のひとつとして重要な取り組みであるととらえています。

SDGsで重視されている環境・経済・社会の諸課題への統合的な取り組みとして、木質バイオマスの利用が、森林の整備・保全に還元されるという持続可能な世界を実現するためにこの取り組みを進めていくとともに、六価クロムに対する対策を的確に行い、法令に基づく基準に従いながら、国や群馬県の指導を仰ぎ、今後も適切な木質バイオマスボイラーの運用・管理に努めてまいりますので、ご理解いただきますよう、どうぞよろしくお願いいたします。

                                         中之条町長 伊能 正夫