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赤岩地区は重要伝統的建造物群保存地区
重要伝統的建造物群保存地区とは(制度・範囲)
制度
伝統的建造物群保存地区(伝建)とは、城下町や宿場町、山村集落など、伝統的な建造物とそれと一体となって価値を形成している環境を保存するために、市町村の条例により定められた地区のことです。(平成17年9月に条例公布)
また、伝建のうち、我が国にとって特に価値が高いものとして国(文部科学大臣)が選定したものを、重要伝統的建造物群保存地区(重伝建)といい、赤岩は伝統的建造物群及びその周囲の環境が地域的特色を顕著に示している地区として、平成18年(2006年)7月5日に群馬県内では初めて重伝建に選定されました。
伝建地区には、建物や工作物の新築や改築、修繕などに許可が必要になるなど厳しい規制が設けられ、地区住民の熱意と努力により守られて行くことになります。
全国伝統的建造物群保存地区協議会ホームページ<外部リンク>
保存地区の範囲
白砂川の手前から、赤岩本道を中心として、周辺の農地、集落の周りにある墓地や御堂・神社、山林が含まれ、約63ヘクタールの非常に広い範囲です。
赤岩地区の価値と特徴
日本の典型的な山村地域の家並みや景観を保っているところに価値があり、幕末や明治時代に建てられた養蚕農家が現存しているだけでなく、蔵や小屋、石垣や樹木から構成される敷地、通り沿いの景観、お宮や御堂の配置、周囲の農地や森林環境など、江戸時代からの環境も残っています。
県内の養蚕農家群は減少の一途をたどっていますが、赤岩地区は住民の協力と重伝建への選定により、今後も残っていくことになります。
赤岩養蚕の里展示館
伝統的建造物群保存地区の一角に、過去盛んに行われた養蚕の歴史を残すため展示コーナーを設置しています。
この施設は、住民が居住している建物の二階部分を改修したもので、養蚕に使用した道具や指導書などを展示しています。また、照明は環境に配慮し、電力供給は太陽光発電で賄われています。