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旧太子駅
日本の戦後復興に貢献した「群馬鉄山」の遺構
旧太子駅は、日本鋼管(株)群馬鉄山の鉄鉱石を運ぶ専用線「太子線」の始発駅として、戦時中の昭和20年に開業、昭和27年には旧国鉄に編入されました。昭和29年には地元住民の要請を受けて旅客営業を開始したものの、昭和41年に群馬鉄山(現チャツボミゴケ公園)が閉山、昭和46年に太子線は廃線を迎えました。町では、群馬鉄山の始発駅でもある太子駅を観光資源として活用するため、当時のホッパー棟やホーム、駅舎の復元などを行い「旧太子駅」として平成30年4月から一般公開を始めました。旧太子駅の駅舎内では、昔の写真や当時の貴重な品を展示しています。
旧太子駅ホッパー棟
ホッパーとは、鉱石や砂利などを上部から投入して下部から排出する構造物のことで、群馬鉄山から運ばれてきた鉄鉱石を受け入れて貨車に積み込むための施設でした。現在は1階の柱部分のみとなっていますが、当時は3階建ての大きな施設でした。それでも延長はおよそ100メートルもあり、とても迫力があります。この旧太子駅ホッパー棟は令和3年2月に日本の戦後復興を支えた、重要な鉄鉱山である旧群馬鉄山(現チャツボミゴケ公園)に関する唯一の遺構として国の登録有形文化財に登録されました。
日本一の無蓋車公園
現在、旧太子駅には12両の車両が展示されており、その中でも屋根のない無蓋車(むがいしゃ)と呼ばれる車両は6両展示されています。
この台数は日本一の展示台数を誇り、「日本一の無蓋車公園」となっております。
新たに加わったワラ1形
令和5年11月にJR四国様より寄贈され、展示が始まりました。
「トップナンバー車」と言われるおよそ17,000両が製造されたワラ1形を代表する貴重な製造番号「1」の車両です。
場所
中之条町大字太子251番地4
入場時間
10時~16時
定休日
- 12月1日~翌年3月31日の間の毎週火曜日~金曜日(祝日を除く)
- 12月29日~翌年1月3日
入場料
200円(町民および中学生以下無料)
交通
- 車をご利用の場合
関越自動車道「渋川伊香保IC」→国道353号→国道145号→国道292号
※駐車場は国道292号から六合へリポート併設の駐車場をご利用ください。 - 公共交通をご利用の場合
JR吾妻線「長野原草津口駅」で下車→六合地区路線バス「旧太子駅」で下車
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